診療所通信
        Clinic News Paper
No.42
2003/1/1

/                 川上診療所
 新しい年を迎え、皆様のご健勝を心からお祈り申し上げます。私も自身の体調に注意して4年目がんばって参ります。昨年は、この診療所に患者さんばかりではなく、多くの方が見学に来られました。その一人、青森から来られた先生、都会と違って十分とはいかないけれど、よりよい医療をめざしたいと言っていました。どこにあっても志を高く持つことに、私も勇気づけられます。今、津軽は雪でしょう。がんばって下さい。また熱帯感染症を学んでいた若い先生、日本での乳がん医療の実践に関心を持って訪ねて来られました。世の中から病気はなくならないけれど、それに立ち向かって行く医師たちは決して少なくありません。私のところに来る82才の患者さん、「お医者は人助けだから大変です。がんばって下さいね。」と言われます。うーん、こういう簡明な言葉は深いです。その意味するところをよくよくかみしめながら、今年もスタートしたいと思います。
冬休み子供とハリーポッターを観に行きました。確かに魔法を使えるといいけど、魔医者って、どうかな。

・今年の冬は・・・・昨年の暮れには、11年ぶりの大雪が降りましてね。私は朝から診療所の雪かきをしました。生まれは北海道ですから、雪の扱いには慣れているのですが、こちらの雪は湿っていて重くて・・・、北海道の粉雪を除雪していたのとは勝手が違います。北海道で雪かきをするのは、女性の方が多いように思います。だって、男性の方はお仕事に行っちゃうのですから。除雪車は道路の雪を道の両端に置いていくので、朝、除雪車が通ったあとは玄関の前にどさっと雪が溜まっているのです。その雪を家の周囲に上手に積み上げていかないといけないのです。さて、今年は何回雪が降るのでしょうかね・・。雪道の歩き方は、カカトからではなくて、足全体が同時に地面に着くようにして、歩幅を小さめにするのがコツでしょうか。皆様お怪我のないように。
がんセンターにいた11年前、夜勤務で見た深夜の雪はとてもきれいでした。阿部恭子(看護師)

・マンモグラフィ講習会・・・・昨年12月、マンモグラフィの指導者講習会(放射線技師の部)に参加してきました。マンモグラフィは、同じX線検査でも装置やフィルムなど他のX線検査とは違い、特別な修練が必要とされていて「特殊撮影」と呼ばれています。この講習会では、高い精度を維持するための管理方法について、実習と実技と試験が2日間にわたって全国各地で行われます。いろいろな機材の性能の違い、撮った写真が良いかどうか評価する方法、基準を満たさない場合どうしたらよいか、撮影を行うときの具体的な技術、写真の見方、・・・内容は盛りだくさんです。基礎的な事から再確認し、さらに知識を深めることができてとても良い経験になりました。正しく診断するためにまず大切なことは質の良い検査をすることです。日常の管理からますますがんばりたいと思います。
今年の年末年始は、故郷にもどらず診療所の留守番をしました。斉藤園子(診療放射線技師)ご苦労様。




診療所通信の目次に戻る