診療所通信
        Clinic News Paper
No.41
2002/12/2

/                 川上診療所
私の自転車好きについては、ここでも何度か触れさせていただきました。昨年は北海道大雪山ツーリングに行ったのですが、今年は残念ながらかないませんでした。でも、自転車通勤は続けております。自転車というモノは、暑ければ暑いで、また寒ければ寒いで、つらいところもあります。この季節は、耳や指先がかじかんできて、鼻水が止まらなくて、ではありますが、浜の向こうにクッキリ富士山が見えたり、元気なワンコと走ったりと、けっこう人間的なものです。自転車(と水泳)が身体運動に適しているのはご存じですね。足が細くなる、らしいですよ。自転車操業を続けて、診療所も今年で4回目の年越しです。皆さんはこの1年いかがでしたか。私はと言えば、良いこと悪いこと、悲喜交々かな。
いつの日か、イタリアやスペインを自転車で走ってみたいなあ、と思いつつ、よいお年を。

・カゼと扁桃腺炎・・・・カゼの季節になってきました。この時期は、患者さんから“いただいた菌”で、医者もカゼをひきます。だから職員は全員インフルエンザの予防注射をして備えます。カゼはウイルスによって引き起こされます。休養(抵抗力の増強)と水分の補充(脱水は諸悪の根元)が、何より大切です。入浴は短時間ならOKですよ。朝起きてすぐのウガイ、外出する時はお茶休憩やノド飴、こういう細かな気配りも有効です。扁桃腺炎は、カゼと違ってノドが膿む菌によって起こります。これには抗生物質が必要で、いわゆるカゼ薬では治りません。どの場合でも、長引くと肺炎や慢性気管支炎になってしまうことがあります。医者はやたらに解熱剤や咳止めを出しません。長期の処方箋も書きません。カゼといえども、症状を見ながら、慎重に薬を出す、ということなのです。
カゼを注射一発で治したい人には、まどろっこしい話かも知れませんが、どうぞお大事に。

・産休があけて、復帰して。パート2・・・・ はじめまして、看護師の黒岩です。診療所に来て、早9ヶ月がたちました。我が家の長女は、当初、お座りをしてキョトンとしていた頃でしたが、今は部屋のあちこちを検索し、あらゆるモノを手にして歩き回り、時おりハラハラさせられるほど成長しました。以前読んだ本の中に「親が育児を学んでいる間、当の子供はその1000倍もの知識を吸収している」とありました。彼女も多くの刺激を受け、知識を深めていってくれるといいな、と密かに期待をよせている今日この頃です。私自身も看護師として、まだまだ成長過程にあります。診療所にいらした患者さんを、お待たせすることなく検査や診察にご案内できるよう、また患者さんの不安な思いを少しでも解消させる手助けができるよう、努力していこうと思います。
クリスマスプレゼントは何が良いかな。あげる方? それとも、もらう方?(看護師:黒岩ゆかり)


休診:年末は12月29日(土)までです。来年は1月6日(月)から開始いたします。

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