診療所通信
        Clinic News Paper
No.33
2002/4/2

/                 川上診療所
 休日の午後に、よく息子と買い物に行きます。2人で自転車に乗って、私はロードレーサー、息子はマウンテンバイク、もちろんヘルメットをちゃんとかぶってですよ。いわゆるバリバリの格好をして5kmくらい離れたマーケットに、夕餉の食材を買いに行くんです。5歳になる彼はこれを「冒険に行く」と言って楽しみなようです。コロッケとお寿司と、どっちがいい?「もちろんイクラのお寿司!」なんですが、「自転車がまだヘタだから今日はムリだよ」。「残〜念」。長ネギはリュックからはみ出すし、ジャガイモはけっこう重いし、帰り道は寄り道をして、買った牛乳を結局飲んじゃったりして、やっぱり「冒険」ですね。
親が子に教えられることは、トマトの選び方とか、パンクの直し方とか、そういうことなのかも知れませんね。我が家のアウトドア生活、この春休みの参考に・・、なりませんね。
娘はお医者さんになりたいと言いますが、息子はヒーローになりたいそうです。

・禁煙はやっぱり有効・・・・タバコを吸うと、心臓病やがんでの死亡率が高いことは皆さんよくご存じですね。最近の調査でもこのことは裏付けられています。厚生労働省の研究報告ですが、40〜59歳の4万人以上を対象にした10年間の追跡調査で、タバコを吸う人の死亡率は、がんで男性が1.6倍、女性で1.8倍高く、循環器疾患では、男性1.4倍、女性2.7倍高くなっていたと発表されました。やっぱりそうですね。しかし、興味深いことは、「禁煙した人は、最初から吸わなかった人と同じくらいの死亡率」に危険性が減ることも報告されています。禁煙した人の死亡率が、吸ったことのない人と同レベルまで下がる時間は、病気によって異なりますが、禁煙に「もう遅い」ということはないようですね。報告書では「この10年間に亡くなった方のうちの20%以上の方は、タバコをやめていれば、死亡しなかった」と結んでいます。どうですか、禁煙に挑戦してみませんか。
千葉県は女性の、特に若年女性の喫煙率が高いようです。何でだろう。

・新しいスタッフが加わりました・・・ 久しぶりに来院された患者さんは、職員が変わったなあと感じられることでしょう。仕事の質も量も増えて、一人一人の負担が多くなるのは好ましくないですね。そこで各部所でローテイション制をとることにしました。検査部門では、荒川明子さん(千葉大学)、遠山 愛さん(北里大学)、大原成美さん(国際医療福祉大学)の三人が、この4月から新人として加わりました。また看護部門でも、4人のスタッフが増えました。非常勤の先生方にも少し変動がありますが、甲状腺内科に布施先生が新たに加わり、内田先生はしばらくお休みとなります。夏にはN先生がアメリカから帰国されます。乳腺科では、鈴木先生、橋本先生、吉田先生の外来の増設や、押田先生の復帰など、暫時、診療体制を整えて参ります。どうぞよろしくお願いいたします。
午前中は従来通りですが、午後の受付時間の変更(4時〜7時を1時〜5時半に)を検討しています。




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