診療所通信
        Clinic News Paper
No.26
2001/8/28

/                 川上診療所
 今年の夏は、暑かったですね。皆さんはどのように過ごされましたか。旅行やイベントに行った人、家族と楽しく過ごした方、それどころではなかった方、いろいろでしょうね。私はお盆休みに、自転車で北海道を走ってきました。毎度、自転車のことばかりで恐縮なんですが、実に充実した三日間を過ごさせていただきました。しんと静まり返った霧の峠道や広大な牧草地に一人いると、命のありがたさをつくづく感じるものですね。この夏に手術をした青森にお住まいの方からお便りを頂きました。「こちらはヤマセが咲き、涼しさを通り越して寒いくらいです。おかげさまで順調に回復しています。・・・今は夏祭りの真っ盛り、青森のねぶた、弘前のねぷた、八戸の三社大祭、五所川原には立ねぶたがあります。高さ20m以上のねぶたです。・・・また、冬にお会いしたいと思います。」
めぐる季節を感じながら、どうぞつつがなくお過ごし下さい。私もそうします。

・私の医師会活動・・・・ 皆さんは、「医師会」ってご存じでしょうか。県医師会、市医師会とありまして、私は広報委員という役をやっております。「医師会だより」や「すこやかちば」などのパンフレットやお知らせを作っています。会議は夜やります。委員はみな診療後に集まり、編集会議は遅くまで続きます。ところが、皆さんあまり読んでくれませんね。おもしろ味がないし、官報みたいだし・・・。今どき医療情報やデータは、パソコンでいつでも見られるし、テレビや新聞などの一般紙ですら、それなりの質の報道がなされる時代ですから。でも、ところで、こんなデータ知っていますか?総医療費と国内総生産との比では、日本は世界第18位、つまり先進諸国に比べ日本の医療費はかなり低い、にもかかわらず、国民の健康達成度は世界第1位。今や日本は“男女とも”世界一の長寿国になりましたね。乳がん検診の受診率は、日本は約15%、アメリカ65%、オランダ78%、イギリス75%、スエーデン80%、ノルウェー79%・・・。マンモグラフィーによる乳がん検診が、ようやく行政化され始めましたが。
「そんなにいいんだ」という点と「まだまだだな」という点を、整理してお知らせするのが広報活動、ですね。

・10月からの診療時間・・・・ 来月から、「乳腺外来」を開設いたします。月・火・金の昼の時間帯(1時〜4時)に、乳がん検診と乳腺疾患の診察を受け付けます。もちろん、従来通りの時間帯も、診察は同様に受け付けいたします。「乳腺外来」の新設にあたっては、宮内 充先生が担当いたします。宮内先生は、この10年来、千葉県がんセンター乳腺外科・科長として国内外で活躍された専門医です。9月にがんセンターを退職し、より新しい乳腺医療をめざして、今後さらに広く活動を展開していくことになります。われわれの医療活動がさらに充実するようスタッフ共々がんばって参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
甲状腺外来に続いて乳腺外来。大きく、ではなく、深く、をめざしていきます。


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