診療所通信
        Clinic News Paper
No.24
2001/7/3

/                 川上診療所
 今年も7月に“ツール・ド・フランス”が開かれます。自転車好きの僕にはワクワクする季節です。急峻なアルプスの峰々を越えて、ひまわり畑の街道を疾走して、新緑の丘陵をくだって・・・、フランス全土4000kmに及ぶ世界最高の自転車レースです。昨年の覇者アームストロング選手は、4年前に膀胱がんの手術を受けての、文字通り奇跡の勝利でした。日本ではあまり報道されませんが、世界の自転車ファンやがん患者たちに、大きな大きな歓びと勇気を与えてくれました。表彰式では1才になる息子を抱き上げて、本当に感動的でした。スポーツはその国の文化です。芸術も科学も、そして医療も、です。同じく道路を作るなら、ちゃんとした歩道や自転車道路を作る文化であってほしいものですね。
わが診療所もこの7月で3年目になります。これからもよろしくお願いいたします。

・ハワイに行って来ました・・・・「私が川上診療所にお世話になりましたのは、今から約2年ほど前。手術は別の大きな病院でしたが、そこでは私の最後を看取ってほしくないという結論に達し、ステージがかなり悪い状態でしたが転院いたしました。初めて訪れた日、午後7時近くだったでしょうか、先生は一時間半余り熱心に話を聞いて下さいました。後ろの方で看護婦の阿部さんがじっとうずくまり耳を傾けているのが目に入り、その姿が妙に印象深く今も思い出されます。(略)・・とにかく一度は海外旅行というものをしてみたかったのですが、胸水の溜まる量も多くなり、浮腫も出てきて、キャンセルも考えました。 私が無事ハワイに行って帰ってこられるように様々なアドバイスや、胸水を抜く時期、症状を抑える薬など相談に乗ってもらいました。私の欲目か診療所の全員がハワイ行きを応援して下さるよう感じ、患者冥利につきるとしみじみ嬉しくなりました。体は昔に比べ動きが大幅に制限されています。でも失ったものを嘆かず、残されたものの中に力を見いだそうと、次はどこへ旅しようかとすでに考えているのです。」
S.A.さんからのお便りです。ハワイ良かったですか。私たちもいつか行ってみたいです。

・はじめまして・・・ 臨床検査技師の大下純です。私はアイスが好きで、冬でも毎日食べたいくらい好きです。これからはいっそうアイスが恋しい季節になりますね。自然の多い場所に出かけるのが好きで、休みの日にはよく癒されに出かけます。人混みは苦手ですが、三浦半島とか、海が透き通っていて本当に感動します。岩場で磯遊びなんかしていると時の経つのも忘れてしまいます。季節によって同じ場所でも見え方が全く違うので、いろいろ楽しみがあります。私は乳腺や甲状腺などの超音波検査をさせていただいています。もうすぐ「検査室2」が増える予定です。みなさんをできるだけお待たせせずに、スムーズに検査が進むように努力したいと思います。どうぞよろしくお願いします。
この7月は私の誕生月。1つ大人になりたいです。 大下 純(臨床検査技師)


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