診療所通信
        Clinic News Paper
No.23
2001/5/29

/                 川上診療所
 ヒトは体の具合が悪いと、あまりいいことは考えないものです。例えば風邪をひくと、まあ初めはどうってことなく過ごせるのですが、何週間か経ってもよくなる気配がない、するとだんだん不安になりますね。ひょっとして何か悪いのかなあ、ガンか?とか。医者に行ってもよくならないと、だからヤブ医者はだめだとなり、本を読んだり、友人に相談したり、ポジティブシンキングと言われても、ちょっとねえ・・。だんだん悪いサイクルに填っていく。仕事や人間関係に影響が出る、信じていた自信が揺らぐ、無力感や孤独を感じたりする・・・。さて、問題はここからどうなるか、なのです。個人の危機管理能力は、自分を見つめ直すところから始まります。病気はヒトを弱くもし、また強くもする。気がつけば、今の歳までやって来れたのだから、10年先のことは、またそのころ考えればいい。そういう問題先送りの考え方もあり、なのですが、いかがなものでしょうか。
医者は患者のどこに注目しているか、皆さんわかりますか。

・はじめまして・・・・診療放射線技師の斎藤園子です。甘いものが大好きで、毎年秋から冬にかけてチョコレートの新製品や冬季限定を楽しみにしています。ヨーグルトに小豆を混ぜたものも大好物で、意外な組み合わせですがおいしいですよ。私は主にマンモグラフィ(乳房X線写真)の撮影をしています。この検査は人によっては痛みを伴いますが、体の力を抜くことで痛みを和らげることができます。マンモグラフィ1回の被爆量は、飛行機で東京からニューヨークへ行くときに浴びる自然放射線(宇宙からの放射線)の量のほぼ半分で、しかも乳房だけの部分的なものですので、白血病などの発生はありません。痛くないように撮影を心がけています。どうぞよろしくお願いします。
ただいま産休中の高橋さんの分も、がんばります。 斎藤園子(放射線技師)

・食中毒にご用心・・・ 1996年、腸管出血性大腸菌O-157による食中毒が発生して以来、毎年増加しています。食中毒は、一年のうちで6月から10月にかけて多いのですが、冬場に発生する食中毒(生カキやホタテ)もあります。これからの季節は、食品の取扱に十分な注意が必要です。消費期限、賞味期間のチェックはもちろん、購入したらすぐに冷凍保存もしくは調理し、長期間放置しないことが大切です。また、手洗いとともに調理器具も、常に清潔にしておきましょう。食品の充分な加熱、流水での洗浄、残り物の調理は避ける、などに留意しましょう。ボツリヌス菌は真空パックの中でも増殖するので、加熱をしっかりすること。O-157は冷蔵庫でも生き続けますが、75℃以上で1分以上加熱すると大丈夫なようですよ。(O-157まめ知識・・初期症状は、腹痛と血便です。悪化すると腎臓や脳神経が侵され、むくみ、無尿、頭痛、幻覚などの症状が出現する、です)
私と私の2匹の子猫は、食中毒とは無縁に今日も元気です。 山部幹子(看護婦)


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