診療所通信
        Clinic News Paper
No.22
2001/5/1

/                 川上診療所
 知り合いの獣医さんのお話。最近、乳がんや甲状腺の患者(といっても言葉が通じないのですが)さんが増えていて、獣医学書にはその治療法が詳しく書かれていない。猫のバセドウ病は人間とそっくりな症状で、イライラやストレスが多くなるそうです。動物には抗ガン剤はほとんど効果がなくて、手術してもすぐに再発する。ホルモン療法をやると副作用ばかりでこれもダメ。なにか良い方法はないでしょうか、と問われます。さて、困ったものです。動物実験のデータを基に、ヒトの治療を組み立てるわけだから、これは難問。しかし彼女は、けなげにも動物たちのこの現代病に、ひっかかれても見捨てることなく、挑戦しています。「よくなった患者さんが、このあいだ来院しました」と言う彼女の笑顔に、私も嬉しくなります。また一歩前進、です。
とるに足りないような小さなことの積み重ね、これが大切なんですね。

・3月号のつづきを・・・ 通信No20で音楽のことを書きましたところ、意外にも反響が大きくて、少々当惑しております。「ホントにクイーンが好きなんですかあ?」とか。実は“バイシクル”聴きながら、自転車に乗るのが好きなだけなんです。ついでだから映画の話でもしましょうか。と言っても、劇場に行くことはほとんどまったくないので、ビデオのことになってしまいますが・・。ジャン・レノってかっこいいですね(あまり僕に似ていないけど・・?)。「海の上のピアニスト」(エンニオ・モリコーネの音楽、最高ですね)。「グリーン・マイル」(あんな奇跡ができたら、良い医者になるだろうなあ)。「ハンニバル」(まだ観ていません)。僕は怖いモノが嫌いで、お化け屋敷とか、観覧車とか、苦手です。どうして観覧車なんかに乗るんだろう、と私には不思議なんですが、ひとの好き嫌いは、ホントにおもしろいものですね。
お化け屋敷と病院と、どっちが入るのイヤですか?

・ダイエットの工夫・・・ 日差しは暖かくて気持ちがよいですね。これからの季節は、ダイエットに最適です。暑くもなく寒くもないので運動しやすいし、秋や冬と違ってダイエットの効果がでやすいのです。とは言っても、難しいカロリー計算は面倒ですし、食べたいのを我慢するのはまたストレスになるし・・・。まあ、「ダイエット」と意気込まずに、ちょっとの工夫でサイズダウンしましょう。@家族の食べ残しを口にしない(もったいないのはわかりますが、その一口の積み重ねが大きくなるのです。おかずを作りすぎないように注意しましょう)。Aヨーグルト、プリンなどの買い置きをしない(賞味期限間近に、「悪くなるから」と食べて片づけることになりませんか)。B冷蔵庫を整理しましょう(残りそうなおかずを冷凍・冷蔵してうまく使い回すと、時間やお金の節約になります。冷蔵庫がいっぱいだと、入りませんよね)。これくらいなら今日からできそうでしょ?無理なく、継続することが一番大切です。
C番目以降のコツはまたそのうちに・・。阿部恭子でした。


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