診療所通信
        Clinic News Paper
No.129
2010/4/1

/                 川上診療所
 以前、ある登山家の先輩医師が、夕方の下山の時、雨が降り出してきて、恐ろしかった。暗くなるに連れ、たくさんの亡霊が追ってくるようで夢中で走って降りた・・・。と言うようなことを話されました。まるでゲーテみたい。私はいわゆるスピリチュアルな方面には、かなり鈍感で「そういうものかな」とあまり意に返せませんでした。で話は変わって、うちのネコですが2匹とも満1才の誕生日を迎えました。朝、コーヒーを煎れていると肩口にそおっとやって来る。新聞を読んでいるとジッとのぞき込む。「お前はネコの姿になる前は一体何だったんだい?」「魔法にかかった案山子だったのかな?」などと話しかけてしまいます。この仔たちのおかげで院長も少しは精神性がユタカになったのか・・・。医者の冷たい一言で傷ついた患者さんたちの気持ち、きっとこういう風に、誰かが、何かが、癒してくれるんでしょうね。
手前ミソですが、2匹の娘はともに超美形であります。

しこりの大きさは?・・・・ 右の表は、日本乳癌学会が行った乳がん患者登録調査の一部です(2006年)。乳がんが発見された時のしこりの大きさは何cmだったか、を調べたものです。1cm以下の小さなしこりは「自己発見」では難しく、10人に1人くらいです(9.5%)。検診では2cmまでの大きさで3人に2人が発見されています(67.75)。いわゆる早期乳がんは2cmまでの大きさを言います。自己検診だけではやはり十分ではないですね。

受け付けの安川です・・・・ 私は映画が好きです。今シーズンの話題の映画と言えば「アバター」でしたね。川上診療所のスタッフでは、受け付けの黒川さんとクラーク平間さんも観に行きました。橋本先生は去年12月の封切り直後に行ったそうです。院長先生はご家族みんなで春休みに行かれたと・・・。だとしたらきっと本当に面白いんじゃないかしら、私もさっそく映画館に足を運びました。メガネをかけていきなり3Dの強烈な迫力と、想像をはるかに超えた幻想的な美しさに、上映開始からすぐさまとりこになってしまいました。惑星パンドラに住む人々と不思議な動物や植物たちに囲まれて、私も思いっきり空を飛び回ってみたい。映画館にいる間「アバター」の世界にどっぷり浸かってしまいました。私の評価は星5つ!。後日あらためて2回目も観に行きました。この分だと私の背丈はだんだん長く伸びて、皮膚はブルー色になっていくんじゃないでしょうか?
(院長)そうなったら面白いのですが、医学的にはそれはない、と思います。

診療所通信の目次に戻る