診療所通信
        Clinic News Paper
No.126
2010/1/1

/                 川上診療所
 新年おめでとうございます。今年もスタッフ一同がんばりますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。昨年は、マンモグラフィ機材と超音波装置を新しくいたしました。良くなった機械はいいのですが、診療所はいささか老朽化してきて、雨もりやカベ紙などは開院当時のままです。機材の入れ替えと違い、内装工事を依頼すると、日数も費用もかかります。「医療は中身が大事だ」などと院長は強がって、先延ばしにしたまま年を越してしまいました。「どうしようか」スタッフみんなで相談していると、自分たちでカベ塗りをやろうじゃないかという意見が出ました。医療こそ手作り、四角四面はそぐわない、個性と独自性が大切。がしかし、言うは安く行うは難し、とも言いますねぇ・・・。みなさん、今年こそ、診療所のつぎはぎだらけのカベがきれいに真っ白に(?)なっている日が来ることを、どうぞ期待していて下さい。
今年はとら年。我が家の猫たちも1才を過ぎ元気に飛び跳ねております。

主ながんの死亡率(男性)・・・右のグラフは主ながん死亡率の推移を昭和45年から示したものです(厚労省資料)。先月号には女性のグラフを示しましたが、今月は男性です。胃がん、肺がん、大腸がんともに、この10数年、増加していません。ただし、肺がんの死亡者数は5万人以上(女性は2万人以下)、胃がんも3万人以上(女性は約1万6千人)で、男性は女性よりがんによる死亡者が多いです。

受け付けの安川です・・・・突然、娘が泣き出しました。「お姉ちゃんなんてイヤだ。弟ばかり優しくしてずるいよ」。そんなつもりは無かったけれど、お姉ちゃんだからと我慢させていたのかも知れません。反省の日々が続いたある夜、ふと目を覚ますと、娘が上半身を起こし、うつろな目で歌をうたっています。熱を計ると39度以上もある。とにかく急いで歌っている娘の口に氷を入れ、がんばって、大丈夫だよと声をかけ(自分にも言い聞かせながら)、冷たくしたタオルで顔や首を冷やしました。その甲斐あってか、熱は2日で下がりましたが、今度は「赤ちゃん返り」になってしまいました。何をするにも抱っこ抱っことすり寄ってきます。身長154cmの娘の抱っこは凄く大変です。腰がミシミシ悲鳴を上げます。それでも弟が生まれてから娘が姉としてがんばった分、思いっきり甘えさせてあげました。「私やっぱりお姉ちゃんで良かったよ。弟より4年も多くママのそばにいられたから。ありがとう、ママ」と言うのです。娘の幸せいっぱいの笑顔を見たら、涙がこぼれました。人生、山あり谷あり腰痛もあり。
インフルエンザは怖いけれど、病は力と絆を与えてくれますね。(院長)

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