診療所通信
        Clinic News Paper
No.114
2009/1/1

/                 川上診療所
 新しい年になりました。皆さん恙なくお過ごしでしょうか。最近は健康について実に多種多様な提案がなされていますが、私はこの正月も、いつもの海辺を、いつものように、自転車散歩などして、のんびり過ごしました。1年間の疲れた神経がじんわりほぐれていくのがわかります。もう一つのマイ健康法は、朝6時半からのテレビ体操です。元旦もやりましたよ。子供のころは、たいして気にもかけなかったラジオ体操ですが、まじめにやると効きますね。本気でやる、というところが大切なんだと思います。以前、医師会長が「新聞はとらずに、毎朝、駅まで歩いて買いに行く」と言っておられました。小さな事を続けるという養生訓ですね。私は息子に「よく噛んで食べなさい」、娘には「髪型より姿勢だよ」と説教して、KYになります。我が家のどうでもいいことを書いて脱線してしまいましたが、皆さんも自分に合ったスタイルの健康法を見つけて下さいね。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます(スタッフ一同)。

宮内副院長からの年始メッセージ・・・・明けましておめでとうございます。ついこの間、ねずみの年賀状を書いたのに、もう次の丑の登場です。ひとは自分の年齢と同じスピードで時を駆けるそうです。8歳の小学2年生は時速8kmで、70歳なら時速70km。大人になってからよりも子供の頃の思い出の方がずっと多いのは、子供の時間の方がゆっくり過ぎるからでしょう。私は今年52歳、一般道の制限速度と同じ速さで過ごします。本物の車なら、もう少しアクセルを踏んで風を感じたいのですが、月日が過ぎるスピードはこれで充分。誰しもそのアクセルをゆるめることは出来ないので、無理なく加速しながら上手に年を重ねようと思います。実は今年で丁度、人生の半分を医者として過ごすことになります。感覚的には医者になる前の方がずっと長かった気がしますが、これから経験するプラスαが、医者としての厚みや幅を(体型じゃないですよ)持たせてくれるのかもしれません。今年もどうぞよろしくお願いします。
宮内先生とは、20年以上の盟友と言うことになりますね(院長)。

増田先生のコラム・・・「沈黙は金、雄弁は銀」と言いますが、最近は自己主張や自己ピーアールをすることが普通になってきました。言わなければ伝わらないので、考えや思いを声にしていくのは大切だと思います。でも、声に出さない優しさや愛が忘れてられてきているようにも感じます。今、皆さんが座っている川上診療所の椅子はスペイン製で背が高かったのを、少しだけ脚を短く、患者さまが疲れないように切ったそうです。何年も働きながら気付きませんでした。「私はこんなにやっているのに」自分のしたことがわかってもらえず評価されない不満を感じる経験があるかと思います。けれど、自分自身も同じように、誰かの気遣いに気付かないで生活しているんです。自分ばかり大変…まるで被害者みたいな考えをするのはもったいないです。目を凝らし、耳をすまして、自分が大切にされていることを探して下さい。自分の人生を作るのも評価するのも自分です。自分を悲劇のヒロインにするか、幸せなお姫様にするかは自分が決めます。見逃していた幸せを探しだし、人生のシナリオに書き込みませんか?そして、誰かが自分を思い浮かべたとき、怖い悲しい顔じゃなく、幸せ顔であるようになりたいですね。
いすは2cm低くしました。10年たっても丈夫なのには驚かされます(院長)。

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