診療所通信
        Clinic News Paper
No.108
2008/7/1

/                 川上診療所
 先日、眼が痛くなったので「これは麦粒腫(ものもらい)か?」と思って、眼医者さんに行きました。その女医さんは、私が医学生時代から知っている級友で、久しぶりにあったこの時も昔と少しも変わらず、てきぱきと颯爽としていてカッコイイ。痛い上に気後れしている私に「これはまぶたの結石ね。」とあっさり診断し、治してくれました。石があればどうりで痛いわけだ…。時期を同じくして、奥歯の被せものがはずれたので、10年ぶりに歯医者さんに行きました。「思ったより悪くなっていないですね。」と言われて、うれしいやら恥ずかしいやら、私の歯のこと覚えていてくれたんだ…。職業柄、医者の知り合いは多いのですが、何だかありがたくまた頼もしく思える歳になったということですね。自分も「あの医者にだけは診てもらいたくない」と言われないように自分を律して行きたいものです。この7月で診療所の開院9年になりました。スタッフ一同、これからもがんばって参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
「凡医が勧める名医10」くらいなら書けるかも知れません…。


がんの罹患率の推移(女性)・・・国立がんセンターがん対策情報センターのデータから、主な部位のがんの罹患率の推移(1975〜2002年)をグラフにしました。このデータからもやはり乳がんの増加が目立ちます。今後も乳がんはさらに増えるものと予測されています。胃がんは減少傾向にありますが、大腸がんも増加しています。乳がんと大腸がんはカロリー摂取量と相関するとも言われています。食事と運動は、自分でできるがん予防の第一歩ですね。


飲酒と肺がん・・・・厚生労働省研究班の調査によると、たばこを吸う人では、お酒を1日3合以上飲む場合、時々飲む人の1.7倍、肺がんになる率が高かったという結果がでました。アルコールに含まれているある種の酵素が、たばこの中の発がん物質を活性化するからと考えられています。また、研究班は「肺がんに限らず、生活習慣病を総合的に予防しようと考えると、(非喫煙者でも)アルコールは日本酒換算で1日1合程度までに控えた方がよい。」と言っています。

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