診療所通信
        Clinic News Paper

No.1
1999/7/28

/                 川上診療所

暑中お見舞い申し上げます。
 7月7日の開院以来、200人を超える方々が来院されました。まだまだ診療所としての機能は不十分ですが、職員一同がんばっておりますので、どうぞご支援下さいます様お願い申し上げます。
 当診療所では、身近な医療に関することや医学情報を「診療所通信」という形で、皆さんにお伝えしたいと考えています。皆さんも聞きたいこと質問したいことなどありましたら、どうぞお気軽にスタッフに声をかけて下さい。この「診療所通信」でも取り上げてみたいと思います。

 今回は「第3回 千葉乳腺疾患研究会 超音波部会」(7月23日)に参加した当診療所の検査技師・小坂英子の学会報告を掲載します。ちょっとカタイですけど医学会の勉強会とはどういう感じか、知っていただければ幸いです。

 近年、医学技術の進歩とともに、医療機器の開発も目覚しいものがあります。今回私は「GE社におけるニューテクノロジー」という発表を聞いてきましたので、お知らせします。
 GE社では超音波検査(エコー)装置の開発に当たって、1996年に解像度の向上(よりはっきり見えること)に力を注ぎ、ついで97年に超音波ビーム幅の可変動(より広く観測できること)を研究開発し、今年はB−flowという血液の流れを見るための装置の開発を行っているとのことでした。
 近未来の超音波検査では、体の中の「もののかたち」を見るだけでなく、赤血球の1粒1粒が流れていく様子を観察できるようになりそうです。たとえば動脈硬化などで血管の壁が詰まったりしていると、その場所で血流が滞るわけですが、その狭くなった血管が観測できて、さらにその幅も測定できるということです。
 このような医療機器の研究は、私のような医療検査技師から見ると、患者さんにとって大きなメリットになるだろうと、目から鱗が落ちる思いでした。学術集会で勉強することは、日々の診療でも迅速かつ正確な検査につながると思います。
 これから、診療所の超音波部門をより一層充実したものにしていきます。だからみなさん、どーんとお任せ下さい。
2階検査室で、超音波検査以外に心電図や細胞検査や視力検査
をやっています。検査室に来られたときは、どうぞリラックス
した気分でいて下さい。27才、ヤングママです。     
  小坂英子

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