2024年8月31日(土) 第28回ももはな会をハイブリット形式で開催しました。
テーマは「乳がん患者に必要な骨粗鬆症の基礎知識」。骨粗鬆症に対する関心は皆さんとても高くて、会員さん以外にも理学療法士など多種類の医療スタッフも出席し、総勢48名の参加がありました。
講師は、骨粗鬆症専門医の資格をお持ちのさんむ医療センター整形外科部長の石川哲大先生です。
最初に、石川先生から「自分の骨に自身はありますか?」という質問から始まった講演会は、骨粗鬆症に対する認識を深めると同時に、骨粗鬆症の問題を自分の事として受けとめ、そして自分自身と向き合う時間となりました。
石川先生の作成してくれた講演資料は写真が多く使用されていたので、耳からの情報だけでなく、目からもたくさんの情報をインプットできて、とても分かりやすかったです。
石川先生、ご多忙中、講師をお引き受けいただきありがとうございました。
講演会の後は、会場の会員さんと医療スタッフが輪になって茶話会を開催しました。30分位の時間でしたが会員の皆さん同士の交流も生まれて、かけがえのない時間を過ごすことができました。

【講演資料 一部抜粋】
    講演内容
*骨粗鬆症ってなにが問題?
*骨粗鬆症の検査について
*骨粗鬆症の治療について
*食事と運動の重要性
日本の少子高齢化
・1965年  高齢者1人に対して生産年齢人口 9.1人
・2008年  高齢者1人に対して生産年齢人口 2.9人
・2025年  高齢者1人に対して生産年齢人口 2.0人
・2050年  高齢者1人に対して生産年齢人口 1.0人
骨粗鬆症で骨折しやすい4大部位
・背骨    ・太もものつけ根
・手首    ・腕のつけ根      
太もものつけ根骨折 「大腿骨近位部骨折」の場合
手術するリスクVS手術しないリスク
起きられない   →  誤嚥性肺炎
患肢を動かせない →  血栓症
移動できない   →  褥瘡
出血       →  貧血
ほとんどの場合、手術がお勧め
骨密度検査
骨粗鬆症の薬
・骨吸収抑制薬   骨の破壊を防ぐ
・骨形成促進薬   骨を造る
・骨代謝調整薬   バランスを整える
骨は毎日生まれ変わる為の材料が必要 年間20〜30%が生まれ変わる
カルシウムが骨になるまで
検査には2種類あります。
・QUS法:かかとの超音波検査
・DXA法:病院で行う精密検査
骨粗鬆症の診断にはDXA法を
用いて腰椎と大腿骨近位部の両方を
測定することが望ましいです。
骨は、たんぱく質20%
カルシウム70%でできています。
食事と運動の重要性
動画コンテンツの作成
QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です
・まずは、骨密度を調べてみましょう
・骨折する前に、骨粗鬆症の予防に取り組みましょう
・予防も治療も薬だけでなく食事と運動が重要です


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