2023年4月15日(土)第23回ももはな会をZOOMにて開催しました。
今回は、「ブレスト・アウェアネスってなあに?」をテーマに、ますだ乳腺・甲状腺クリニック(千葉県船橋市)副院長の升田貴仁先生にご講演いただきました。
最近よく耳にする「ブレスト・アウェアネス」という言葉は、今までの自己触診とは何が違い、どうして大事なのでしょうか。乳腺専門医の升田先生が、様々な角度から「ブレスト・アウェアネス」について詳しく解説してくれました。
ご参加くださった総勢33名の皆様、そして今回の講師をお引き受けくださいました升田先生に心より感謝いたします。ありがとうございました。

       【レジュメ】
・ブレスト・アウェアネスってなあに?
・自己触診の違いとは?
・具体的にどうやる?
・学会ではどんな内容が討議されているの?
・日本と外国の違いは?
(以下、講義の内容一部抜粋)
ブレスト・アウェアネスって?
『乳房を意識する生活習慣』
4つのポイント
1. 自分の乳房の状態を知る
2. 早く乳房の変化に気づく
3. 乳房の変化に気がついたら、すぐに医師へ相談する
4. 40歳になったら2年に1回乳がん検診を受ける
ブレスト→乳房 
アウェアネス→意識・気づき
『乳房を意識する生活』を身につけましょう!
『乳房を意識する生活習慣』
1. 自分の乳房の状態を知る
乳房を「見て、触って、感じる」
 ・日頃から行うことで乳房への関心や意識が高まり、変化に気づきやすくなる

2. 早く乳房の変化に気づく
注意すべき変化

3. 乳房の変化に気づいたら、すぐに医師に相談する

4. 40歳になったら2年に1回の乳がん検診を受ける
40歳未満は乳がんの発生頻度が低いため、
全国一律の対策型検診の対象とはなっていません。
市町村独自で行われている30代に対する超音波検診は
死亡率減少効果を科学的に示す証拠はありません。

対策型検診の対象とならないAYA世代の乳がんに
対してもブレスト・アウェアネスが大切です!
『どうして、ブレスト・アウェアネスが大切なの?』
世界的に施行されている乳癌対策の2大基本医療政策

・乳がん検診:マンモグラフィ(症状のない乳癌の早期発見手段)
・ブレスト・アウェアネス(症状のある乳癌の早期発見手段)

早期発見
早期治療
乳がん死
の減少
治療薬の
開発

『ブレスト・アウェアネスと自己触診の違い』
ブレスト・アウェアネス 自己触診
位置づけ 生活習慣 検診行為
手法 乳房を見て、触って、感じる しこりがないか丹念に触る
行う時期 自由、日常生活の一部として習慣化 1回/1〜2月、日にちを決める
受診行動の啓発 何かあればすぐに専門医を受診 言及なし
乳がん検診 定期健診(2年ごとのMG)を推奨 言及なし
乳がんの死亡率を減少させるためには
ブレスト・アウェアネスの普及が重要です!
ブレスト・アウェアネスのイメージキャラクター“きづきちゃん”


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