ももはな会　第１７回患者会開催記録

２０２１年１０月２３日　第１７回ももはな会をリモートにて開催しました。
今回のテーマは「乳房再建について」です。
井上記念病院は、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会が認定する「乳房再建用エキスパンダー/インプラント実施施設」です。乳房再建には、乳腺外科医師と形成外科の専門医が一緒に対応する事になっており、今回講師を引き受けて下さった千葉県がんセンター形成外科徳元秀樹先生と協力して再建手術を行っています。
今回のテーマも参加希望者が多く、総勢３２名の参加がありました。
たくさんの写真や丁寧な資料、わかりやすい解説で講演下さり、本やインターネットでは知り得ることの出来なかったリアルな事例を教えてくださった徳元先生、本当にありがとうございました。

（講演内容　※一部抜粋）
・乳房再建の分類における特徴
・具体的な術式について
・乳がん術後リンパ浮腫　　　　　他

Ｑ．	乳がんの治療は乳房再建に影響しますか？
Ａ．	キズの治り等に影響するため抗がん剤投与中は再建しません。分子標的治療薬や内分泌治療薬は投与中でも可能です。

Ｑ．	再発の発見に影響しますか？
Ａ．	再建の術式問わず、再発の発見が遅れることはないとされています。

Ｑ．	喫煙は影響しますか？
Ａ．	部分壊死と創治癒には確実に影響があります（全部壊死は大差なし）周術期禁煙必須、禁煙できていても喫煙歴があれば影響があります。

Ｑ．	肥満は影響しますか？
Ａ．	採取量では利点もありますが、部分壊死と創治癒には影響があります。

Ｑ．	内科的疾患は影響がありますか？
Ａ．	全身麻酔に影響する程であれば、再建を行わないこともあります。

Ｑ．	高齢ですが、やっても大丈夫ですか？
Ａ．	年齢よりは本人の希望が最優先（世界最高齢は85歳？）です！！