Q15. 乳がん術後でホルモン療法中の患者様は、女性ホルモンの減少に
   よりメンタルに影響を受けやすいと思います。
   治療の影響や再発への不安などによりメンタル改善出来ず、
   うつ病になってしまった場合、公認心理士のカウンセリングで
   お薬を飲まず対処出来るかなど、対処方法を伺いたいです
乳房手術をした時点でかなりメンタルダメージが大きい・・・
マインドフルネス、漢方、運動でもメンタル改善出来ない・・・
心療内科受診しお薬の力を借りることを躊躇してしまう・・・
A. 公認心理師 野間先生
鬱になってしまった場合は、標準治療が抗うつ薬等の薬物療法です。
この基本的理解があるため、お薬を一切頼らずということは医療従事者としてお勧めしかねます。一方で、心理師としてもう少しお答えできることが3つございます。
@ 抗うつ薬や抗不安薬、所謂、精神科治療薬について抵抗や躊躇等していること自体を精神科専門医にご相談してみることも1つです。

A 漠然とした不安感や恐怖感が、どんどん極端な考えとなり、よりネガティブな思考・気分が増すようなネガティブキャンペーンの繰り返しがある場合、まずは心理師にじっくり話を聞いてもらうことも有用と思います。
ここで言う有用:気持ちなどにおさまりがつく。自分の考えと距離が取れる
↑これらが期待出来そうです

B 公認心理師等のカウンセラーを選ぶコツとして・・
あくまでも個人的な見解です。「認知行動療法やっております!」「対人関係療法やっております!」と、ハナからカウンセリングで行う心理療法を決めているカウンセラーより、相談者の方のお話を聞いてから、その方の状況と状態に合う、又はその方のニーズに応えてくれる支援者を選べたら良いなと思います。

理由:人のもつ心理状態の背景は本当に複合的です。各種心理療法により心身のコンディションの改善等を期待する方もいれば、ただ今の私の話を聞いて欲しい等、様々な場合があります。『今、必要な支援は何か』を、よく聞かなければわからないことが多いです。そのため、初めから心理療法等、支援方法を決められるよりも『今,必要な支援は何か』を、一緒に考えてくれる支援者にであってもらいたいなと、個人的には思います。
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