Q4. ホルモン療法中の患者さんより下記内容でご質問がありました
   皆さんはホルモン療法の副作用はどうでしたでしょうか?
   また、どのように対応したか教えて下さい
これから始まるホルモン療法の副作用が心配です
タモキシフェンの副作用でしょうか、疲れやすく足の冷えとしびれが気になります。肌の乾燥も激しくなったと感じます
中途覚醒が続いており、ぐっすり熟睡が出来ない状況があります。習慣を改善出来た方のお話を伺いたい
ホルモン療法継続のメリット、デメリット、医療的な視点からのお話と継続されている方の身体不調への対応などのお話を伺いたい
A. 会員さま
  • アナストロゾール錠を服用していました。当初、副作用はほとんどありませんでした。しかし、4ヶ月経った頃から手足や腰の関節痛がひどくなり眠れなくなりました。それで、関節痛を和らげる漢方薬を2種類飲みました。しかし改善せず、別のホルモン療法に変更しました。その後、副作用はありません。
  • 私は術後7年経ちます。ホルモン療法を5年間行いました。特に副作用を感じることはなかったのですが、前回の検診時に骨密度検査をした結果、この数年で骨密度が下がっていました。また、貧血気味なのでそれは副作用なのか気になっています。
A.  乳がん認定看護師山口さん
ホルモン療法の主な副作用として、ほてりや発汗、のぼせなどの更年期症状があり、そのような症状に伴い、夜眠れなかったり、疲れやすさを感じる方もいます。バランスの良い食事を心がけたり、1日30分程度のウォーキングを行うなど運動習慣を見直したりすることで改善されることがあります。
また、アナストロゾールなどのアロマターゼ阻害剤では関節痛や骨密度低下などの症状が現れることがあり、それらに対しても運動や体操などが効果的と言われています。人によっては頭痛や気分の落ち込み、やる気が起きない、眠れないなどの症状が続き、睡眠薬や気分を安定させるお薬が処方されることがあります。
ご回答いただいた方のように治療薬を変更したり、一時的に休薬したりすることで改善される症状もありますので、何か気になる症状があれば医師にご相談ください。
上記以外にも、ホルモン療法により女性ホルモンの働きが低下することで、肌のうるおいや髪のハリ・ツヤがなくなったと感じる方もいます。再発予防に効果があるという薬と言えど、女性にとっては辛い症状です。ホルモン療法は5〜10年間もの長期的治療になり、不安やストレスを感じる方もいると思います。また、その副作用は多様で、程度にも個人差があります。ほとんど副作用を感じない方や次第に軽減していった方もいますが、 日々の生活に関わる症状や見た目に影響が出る症状が続き、辛い気持ちを抱えている方もいるかと思います。辛い気持ちを聞いてもらうだけでも楽になるという方もいますので、何か気になることがあれば医師や看護師にご相談ください。
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