Q1. 皆さんは術後の傷をどのようにして保護していますか?
A. 会員さま
私は全摘後7ヶ月経しました。現在は傷の保護をしていませんが、手術から間もない頃はスポンジのような軽めのパッドで対応、今はもう少ししっかりした素材のパッドを入れています。
A. 椎名先生
創部の痛み
乳がん術後の慢性疼痛は乳房切除後疼痛症候群(PMPS)と言われ、10年でも約2割の方でみられます。ズキズキした痛みだけでなく、ヒリヒリとした表面の神経痛やツキンとした鋭い痛みなど様々です。 痛みどめのお薬で対応ができますが、多くの方は希望するまでのものではないと話されます。天気の変動や気温との関係、また心身の疲れや不安などの影響を感じる人もいます。硬く締め付けが強い下着は避けましょう。違和感の強い部分にはミニタオルをはさんで直接下着が擦れないように工夫している患者さんもいます。
A. 乳がん認定看護師山口さん
椎名先生のコメントにあるように手術後の慢性疼痛は、術後何年経っても感じる不快な症状の一つです。衣類の摩擦や補正具の装着などの日常生活における動作で強くなることもあります。
日常生活の中で少しでも和らげることができるよう工夫をしていきましょう。
保湿
カイロを衣類の上から貼付する/お風呂に入って温める
運動
腕の曲げ伸ばしを行う/腕を挙げる
マッサージ
お風呂でマッサージをする/痛いところをさする
痛みの回避
痛みが生じやすい動きを避け、反対の腕を使うようにするパッドなどの補正具などで傷を保護することも痛みの緩和につながりますが、補正具が当たることで痛みや違和感が強くなるときは、傷にハンカチやミニタオルをはさんで保護するようにしましょう。
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