【一般演題 9】

副甲状腺腫瘍の臨床的検討

千葉大学耳鼻咽喉科、同第二内科1)、同泌尿器科2)
 仲野公一、上久保 出、武藤博之、飯田由美子、沼田 勉、今野昭義、
 内田大学1)、龍野一郎I)、関山和弥2)、赤倉功一郎2)、伊藤晴夫2)

 血清Ca値のスクリーニングが広く実施されるようになり、軽症の原発性副甲状腺機能亢進症や自覚症状の乏しい副甲状腺腫瘍が多数発見されるようになった。副甲状腺腫瘍は術前にその局在を正確に知ることで手術をより迅速安全なものとし、治癒率を高めるとされている。
 平成5年4月以降当科を受診した副甲状腺腫瘍症例は24例あり、エコー、CT、MRI、シンチグラフ等の検査後に摘出術を実施した。今回副甲状腺腫瘍の局在診断における当科の現状についてまとめた。また、副甲状腺腫瘍の術前の質的診断はきわめて困難とされているが、当科で実施しているカラードップラー検査や超音波ガイド下吸引細胞診の有用性について検討を加えたので併せて報告する。

プログラムに戻る