【一般演題 6】

特発性血小板減少性紫斑病を合併した甲状腺髄様癌の1例

千葉大学第二外科
 米山泰生、宮沢幸正、松原久裕、岡住慎一、島田英昭、有馬美和子、
 鍋谷圭宏、舟波 裕、落合武徳

 我々は特発性血小板減少性紫斑病を合併した甲状腺髄様癌の1例を経験したので報告する。症例は50歳女性。主訴は右頚部腫瘤。既往歴は25歳時ITP、40歳時、C型肝炎。家族歴特記すべき事無し。 CEA、カルシトニンは高値を示し、超音波像、MRI、穿刺吸引細胞診にて髄様癌と診断され、遺伝子変異の検索を行ったところ、exon 10、11、16に変異は認められず散発性髄様癌の診断にて平成11年3月3日右葉峡切除+右頚部D2b郭清を行った。T2N0M0、stage 2の甲状腺髄様癌の診断であった。本例について、若干の文献的考察を含め報告する。

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