【一般演題 4】 バセドウ病患者の甲状腺F-18FDG集積とl-131治療の予後との閑連の検討 千葉大学放射線科 久山順平、内田佳孝、太田正志、伊東久夫 初回I-131治療を施行したパセドウ病患者11名に、治療前にF-18FDGポジトロンCTを施行し、その甲状腺集積と、I-131内服6ケ月後に評価の時点においた際の治療結果との関係を検討した。甲状腺機能亢進症のコントロール良好群3名の甲状腺部のSUVは、0.76±0.13、いっぽう症状・検査値の改善を認めず、追加のI-131治療が必要となった8名のSUVは2.8±0.88と有意差が認められ、1から1.5の間でカットオフ値を設定することが可能であった。(甲状腺照射線量には、前者が80.8±11.3Gy、後者が75.1±7.5Gyと有意差は認められていない。)甲状腺でFDG取り込みを示す組織の実体は不明だが、甲状腺ヨード摂取率との比較から考えて甲状腺濾胞の機能とは無関係と考えられ、橋本病での経験も加えると浸潤リンパ球の活動を見ている可能性が高いと考えられた。 プログラムに戻る |