やせすぎもがんの元?

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やせすぎもがんの元?


 厚生労働省研究班による多目的コホート研究(JPHC研究)において、男性では、肥満度(体重÷身長÷身長)が21未満のやせている人は、がんの発生率が高いことが分かったそうです。

 研究班は、1990年と1993年に、日本の7つの地域に住んでいる40〜69歳の男女約9万人を対象として、生活習慣に関するアンケートを実施し、その後平成13年まで追跡調査したそうです。

肥満度(BMI) がんの発生率
14.0〜18.9 1.29
19.0〜20.9 1.14
21.0〜22.9 1.08
23.0〜24.9 1.00
25.0〜26.9 0.99
27.0〜29.9 1.02
30.0〜39.9 1.22

 左の表のように、肥満度が23.0〜24.9の人のがんの発生率を1としたときに、肥満度が14.0〜18.9と非常にやせている人は1.29、19.0〜20.9とやせている人は1.14となり、がんになりやすいそうです。
 また、肥満度が30.0〜39.9と非常に太っている人も1.22で、がんになりやすいようです。


 肥満が、がんをはじめとする生活習慣病の原因とはよく言われることですが、がんに関しては、やせすぎもあまり良くないようです。何事もほどほどが良いということでしょうか?

 この研究は、Cancer Causes Control 2004に発表されたそうです。

厚生労働省研究班「多目的コホート研究」より抜粋


 
H16.8.20(池田)

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