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厚生労働省研究班「多目的コホート研究(JPHC研究)」のホームページで、野菜・果物摂取と扁平上皮細胞由来食道がんとの関連の報告が掲載されました。
研究班は、全国の10保健所管内の45〜74歳の男性約39,000人を対象に、平成16年まで追跡調査を行ったそうです。食道がんのうち扁平上皮がんは、飲酒・喫煙との関連が非常に強く、男性に多いのが特徴だそうです。
男性 |
野菜・果物の摂取量 |
相対危険度 |
低摂取グループ |
1.00 |
中摂取グループ |
0.85 |
高摂取グループ |
0.52 |
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1日の飲酒量 (日本酒換算) |
喫煙 |
野菜・果物摂取量 |
低・中 |
高 |
2合未満 |
なし |
1.00 |
0.74 |
あり |
2.27 |
1.58 |
2合以上 |
なし |
3.29 |
1.74 |
あり |
7.67 |
2.86 |
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調査の結果、右の表のとおり、野菜・果物の高摂取グループでは、低摂取グループに比べて、食道がんのリスクがほぼ半減していたそうです。とくに、キャベツ・大根・小松菜などの十字花科の野菜で関連がみられたそうです。
また、喫煙と大量飲酒のハイリスクグループでも、野菜・果物をよく摂取しているグループは、相対危険度が、7.67から2.86に低下していたそうです。
しかし、研究班は『野菜・果物の摂取量が増加すると食道がんのリスクが低下する予防的な関連が見られました。この関連は喫煙・飲酒者でも見られました。しかし、野菜・果物摂取による予防的効果は禁煙・減酒による予防的効果に及びません。食道がんの予防には、まず禁煙・禁酒、次に野菜・果物摂取が大切であると言えます。』と言っています。
私は、毎日お酒を飲んでいますので、耳が痛いです。
H20.8.22(池田)
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