厚生労働省研究班「多目的コホート研究(JPHC研究)」のホームページで、野菜・果物と肝がんの関連についての報告が掲載されました。
研究班は、全国の6保健所管内の40〜69歳の男女約2万人を対象に、平成17年まで追跡調査を行ったそうです。
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少 |
中 |
多 |
野菜+果物 |
1.00 |
0.78 |
1.14 |
野 菜 |
1.00 |
0.79 |
0.61 |
緑黄色野菜 |
1.00 |
0.55 |
0.65 |
緑の葉野菜 |
1.00 |
0.71 |
0.59 |
果 物 |
1.00 |
1.08 |
1.45 |
果物(ジュース除く) |
1.00 |
0.79 |
1.08 |
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その結果、「野菜、緑黄色野菜、緑の葉野菜では、摂取量が最も多いグループの肝がんリスクは最も少ないグループに比べ約40%減少しました。一方、果物では、摂取量が増えると肝がんリスクが高いという傾向が見られました」ということです。
また、肝炎ウィルス陽性者に限ると、緑黄色野菜などに含まれるα−カロテンやβカロテンの予防効果が強まったそうです。
果物に含まれるビタミンCは、肝がんのリスク要因の一つの鉄の吸収を高めてしまうため、たくさん摂取するとリスクが上昇するようです。
ただし、研究班は、「今回の研究では症例数が少なかったため、結果が偶然である可能性もありますので、今後の研究での確認が必要です。」とも言っています。
詳しくは、厚生労働省研究班「多目的コホート研究(JPHC研究)」のホームページへ。
H21.3.27(池田)
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