タバコを吸う人は、吸わない人に比べて、がんや心臓病などでの死亡率が高くなることが、１０年間の追跡調査の結果分かったそうです。

　調査したのは、厚生労働省研究班（主任研究者：津金昌一郎（国立がんセンター研究所部長））で、１９９０年に、全国の４つの地域の４０〜５９歳の４万人以上に、喫煙や飲酒などの生活習慣や既往歴についてアンケートを実施し、その後１０年間追跡調査したところ、タバコを吸う人の死亡率は、がんで男性１．６倍、女性１．８倍高く、循環器疾患で、男性１．４倍、女性２．７倍高くなっていたそうです。

　また、以前タバコを吸っていて、禁煙をした人は、最初から吸わなかった人と同じくらいの死亡率だったそうです。禁煙の有効性が示されたとのことです。
　
　この１０年間に亡くなった方のうちの２０％以上の方は、タバコをやめていれば、死亡しなかったとみられる。と報告されています。

　主任研究者の津金昌一郎部長は、『禁煙した人の死亡の危険性が、吸ったことのない人と同レベルにまで下がる時間は、病気により違うが、一刻も早くやめることの効果は明白。決して『もう遅い』ことはない』と話しているそうです。


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