緑茶は少し冷ましてから? |
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厚生労働省研究班による多目的コホート研究(JPHC研究)において、女性については、緑茶を1日に5杯以上飲む人は、1日1杯未満の人に比べて、胃がんにかかるリスクが抑えられたことが分かったそうです。 研究班は、1990年と1993年に、日本の7つの地域に住んでいる40〜69歳の男女約9万人を対象として、生活習慣に関するアンケートを実施し、その後12年間と7年間にわたり追跡したそうです。 追跡期間中に892人が胃がんにかかり、緑茶を飲む量によって胃がんのリスクを計算すると、男性では緑茶によって胃がんのリスクが低下するとは認められなかったものの、女性ではリスクが3割ほど抑えられ、さらに、胃の上部と下部とに分けてリスクを計算すると、胃の下部では、緑茶を1日5杯以上飲む人は、1日1杯未満の人に比べて胃がんのリスクが半分程度まで下がったそうです。 胃の下部の方がリスクが下がったのは、『熱い飲料が食道のがんや炎症を引き起こすことは多くの研究で明らかにされています。胃でも、食道に隣接する上部では緑茶を熱いまま飲むとむしろ好ましくない影響があるのかもしれません』と研究班は解説しています。 私は猫舌なものですから、元々お茶などは冷ましてからしか飲めないのですが、熱いのに気付かずに間違って飲んだ時など、喉元からおなかにかけて熱いものが落ちて行くのが分かります。これも、食道や胃の上部に余計な刺激が加わっているということになるのでしょうか。 皆さんも、緑茶を飲む時は、少し冷ましてから飲んだ方が良いかもしれません。 この研究は、Cancer Causes Control 2004に発表されたそうです。 厚生労働省研究班「多目的コホート研究」より抜粋 H16.8.6(池田)
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