乳がんと遺伝子

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乳がんと遺伝子



 アメリカのワシントン大学の研究チームにより、ある2つの遺伝子のどちらかに突然変異があると、乳がんにかかる可能性が非常に高くなることがわかったそうです。

 研究チームは、ニューヨーク市とその周辺の病院で1,000人を超える乳がん患者の遺伝子解析を行い、次いでBRCA遺伝子の突然変異を持つ人の血縁者について遺伝子解析を行ったとのことです。

 その結果、乳がんにかかった女性の10%の人は、遺伝子の中で、BRCA1とBRCA2のどちらかの遺伝子に突然変異があるそうです。そして血縁者に乳がんあるいは卵巣がんになった人がいる場合、BRCA遺伝子に突然変異がある女性が乳癌にかかる可能性は80%になるそうです。

 しかし、1940年以降に生まれ、BRCA遺伝子のどちらかに突然変異がある女性が50歳までに乳がんになる可能性は67%だったのに対して、1940年より前に生まれ、BRCA遺伝子のどちらかに突然変異がある女性が50歳までに乳がんになる可能性は24%だったことも判明したそうです。

 これは、遺伝子がどうのこうのというよりも、生活習慣により、がんになる可能性が変わることを示唆しているのではないでしょうか。

 研究チームも、「生活における運動量の減少が何らかの役割を果たしているのかもしれない。」と言っているそうです。

 
H15.11.7(池田)

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