厚生労働省研究班「多目的コホート研究(JPHC研究)」のホームページでマグネシウム摂取と大腸がんとの関連についての報告が掲載されました。
※マグネシウムは野菜、米、小麦、大豆および大豆製品、魚、牛乳および乳製品などに多く含まれているそうです。
研究班は、全国の10保健所管内の45〜74歳の約8万7千人を対象に、平成17年まで追跡調査を行ったそうです。
男性
マグネシウム摂取量 |
リスク |
第1群 |
(少) ↑ │ ↓ (多) |
1.0 |
第2群 |
0.79 |
第3群 |
0.66 |
第4群 |
0.71 |
第5群 |
0.65 |
|
研究班は、マグネシウムの摂取量により5つのグループに分け、摂取量が最少のグループのがんのリスクを1として、他のグループのリスクがどのくらいになるか調べたそうです。
その結果、男性については右の表のように、マグネシウム摂取量が高いほど、大腸がんリスクは低くなり傾向が見られたそうです。女性では、マグネシウム摂取量と大腸がんとの関連性は見られなかったそうです。
研究班は、『今回の研究では、マグネシウムの予防的効果は男性の大腸がんに限定的にみられました。したがって、積極的にマグネシウムを単独で摂る事を推奨するものではありません。・・(中略)・・。大腸がんのリスクに関連する食事要因は複数あり、予防的である可能性の高い食品について幅広くとることが望ましいといえるでしょう。適度な飲酒習慣、運動習慣を身につけることは言うまでもありません。』と書かれています。
H22.3.19(池田)
がんと生活に戻る
|