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厚生労働省研究班の調査によると、血中イソフラボン濃度が高い人は、濃度の低い人と比べて乳がんのリスクが約3分の1であったことが分かったそうです。
研究班は、全国の10保健所管内に住む、40〜69歳の女性約2万5千人を、1990年及び1995年から2002年まで追跡調査したそうです。その結果、下表のようにイソフラボンの中でもゲニステインの濃度が高い人は、乳がんの発症する割合が約3分の1になっていたそうです。
ゲニステイン濃度 |
乳がんのリスク |
31.9ng/mL |
1 |
108.1 |
0.69 |
190.8 |
0.87 |
353.9 |
0.34 |
イソフラボンは、構造が女性ホルモンに類似していて、エストロゲン受容体に結合するため、乳がんに予防的に働くと考えられているそうです。
研究班は『幼少期から大豆製品をよく食べる習慣のある日本人を対象にした研究で、イソフラボンの血中濃度の高い女性で乳がんのリスクが低いという可能性が示唆されました。ただし、この研究からは人生のどの時期にどれくらい摂取すればよいのか、サプリメントの影響はどうなのかなどについては明らかになっていませんので、今後の研究が期待されます。 』と述べています。
詳細は厚生労働省多目的コホート研究のページへ
H20. 3.21(池田)
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