厚生労働省研究班による多目的コホート研究（JPHC研究）において、肥満の男性は大腸がんのリスクの上昇がみられたそうです。

　研究班は、1990年と1993年に、生活習慣に関するアンケートを実施した、日本の１０の地域に住んでいる40〜69歳の男女約10万人を対象として、2001年まで追跡したそうです。

ＢＭＩ	リスク
２５未満	1.0
２５以上２７未満	1.2
２７以上３０未満	1.4
３０以上	1.5

　追跡期間中に約1000人（男：約650人、女：約350人）が大腸がんにかかり、体重（ｋｇ）を身長（ｍ）の２乗で割って得られる数値（＝ＢＭＩ）のグループ別に大腸がんのリスクを比較した結果、右の表のようにＢＭＩの数値が大きくなるほど大腸がんのリスクが高くなったそうです。


　女性では、このような関係は見られなかったそうです。

　研究班は、『・・・ごく一部（BMIが27以上は今回の研究対象者うち10％くらいでした）のかたがたは、27程度までやせるよう努めていただくとよいかもしれません。』と、ホームページで解説しています。

　この研究は、Cancer Causes and Control に発表されたそうです。

厚生労働省研究班「多目的コホート研究」より抜粋