ゲームと脳 |
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ゲームばっかりしているとものが考えられなくなる? 日本大学の森昭雄教授(脳神経科学)が、6〜29歳の男女240人を対象にした実験で、テレビゲームをするときにはベータ波が低下することを突き止めたそうです。 ベータ波は、人間らしい感情や創造性をつかさどる大脳の前頭前野が活発な時に出る脳波で、ほとんどゲームをしない人は、ベータ波がアルファ波よりも強く出て、週3〜4日、1回1〜3時間ゲームをする人は、ゲームを始めるとベータ波の活動が極端に下がり、毎日2〜7時間ゲームをする人は、ゲームをしていなくてもベータ波は常にゼロに近く、前頭前野がほとんど働いていなかったそうです。 大脳の前頭前野は、脳の本能をつかさどる部分を抑制する働きがあり、ここに損傷をうけると、行動が子供っぽくなったり、感情のコントロールが出来なくなるそうです。 また、聞き取り調査の結果、毎日ゲームを2〜7時間する人は、「キレやすい」「集中できない」「友達づきあいが苦手」という自覚が多いことも判明したそうです。 さらには、前頭前野の機能が衰えると、ボケになるという話もあるようで、脳を使わない(考えることをしない)ことが、ボケの最大の原因になるというお医者さんもいます。 森教授は、「(1)ゲームでは視覚と運動の神経回路だけが働き、「考える」ことが抜け落ちる。(2)ゲームを長く続けると、前頭前野の活動低下が慢性化する。(3)テレビなどの視覚刺激になれた人(ビジュアル脳)は「ゲーム脳」に移行しやすい」、「テレビゲームは緊張や恐怖心をあおるものが多く、自律神経などへの影響も心配だ。子供時代はゲームではなく、外で友達と遊ぶことが一番だ」と話しているそうです。 アメリカでは、インターネットRPGにはまり過ぎて『ゲーム依存症』になってしまう人も相当数いるようです。ゲーム依存症になると、ゲームが全てに優先し、寝る間も惜しんで、ろくな物も食べずに、果ては仕事を辞めてまでゲームを続けてしまうそうです。これも、まともにものが考えられなくなっている状態ですね。 皆さん、ご自分や子供さんがゲームに熱中しすぎないように気をつけてください。 がんと生活に戻る |
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