厚生労働省研究班「多目的コホート研究(JPHC研究)」のホームページで飲酒と乳がん罹患との関係についての報告が掲載されました。
研究班は、全国の10保健所管内の45〜69歳の女性約5万人を対象に、平成18年まで追跡調査を行ったそうです。
飲酒習慣 |
ハザード比 |
過去に飲んでいた |
1.4 |
飲んだことがない |
1.00 |
時々飲酒する |
1.17 |
エタノール≦150g/週 |
1.06 |
エタノール>150g/週 |
1.75 |
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調査の結果、右の表のとおり、「週にエタノール換算で150gより多く飲酒した」グループは、「飲んだことがない」グループに比べて、乳がんリスクが1.75倍高いことが分かったそうです。
※エタノール換算で150gに相当する飲酒量は、日本酒約7合、ビール大瓶約7本、ワイン約14杯(1杯120ml)、ウィスキーダブル約7杯になるそうです。
研究班によると、アルコール摂取で乳がんのリスクが上昇する理由は、はっきりとは分かっていないそうですが、『お酒を飲みすぎないことが乳がん予防につながるのは確かなようです。』と書かれています。
H22.1.8(池田)
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