がん検診受診率

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がん検診受診率


 財団法人日本対がん協会が発行している『対がん協会報536号』に、朝日新聞が行った『健康意識に関する世論調査(対象数3,000人、有効回答数2,300人)』のうち、がん検診に関する部分の詳細が載っていました。

 それによると、乳がん検診を例に取ると、2年以内に乳がん検診を受けたことがある人は、アンケート回答者の30%いたそうです。

 また、昨年9月に内閣府が行った『がん対策に関する世論調査(対象数3,000人、有効回収数1,767人)』では、2年以内に乳がん検診を受けたことがある人は、アンケート回答者の32.4%いたそうです。

 さらに、以前ご紹介した、厚生労働省の『平成16年国民生活基礎調査』では、推計値として乳がん検診の受診者数が836万人となっていました。これを『平成16年 地域保健・老人保健事業報告』にある検診対象者数2,392万人で割ると、受診率は約35%ということになります。

 上記の『平成16年 地域保健・老人保健事業報告』での市町村での乳がん検診の受診率は11.2%(平成18年は9.4%)になっていますので、やはり、市町村が実施している検診以外の、職場での検診や、自発的に病院に行って受診した人が多いということですね。

 朝日新聞の調査でも、内閣府の調査でも、「職場の関係で受診」や「かかりつけ医で受診」が、それぞれ「市町村のがん検診を受診」と同じくらいいたようです。

 それにしても、アンケート調査からの推計値ではなく、実際のがん検診の受診者数・受診率はどのくらいなのか、ぜひ知りたいものです。(同一人の複数回受診の判別が大変とか、費用の問題とかあるのでしょうが。)
 

H20.10.24(池田)

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