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私たちの訴えと取組み

問題発言連発、NHKがこわい

  最近、NHKはなんかこわい。籾井(もみい)新会長をはじめ、長谷川三千子、百田尚樹委員(「永遠の0」著者)ら、安倍首相の「お友達」が、侵略戦争否定、南京大虐殺はなかった、天皇は神、女性は家庭にいるべき、などの極右的な問題発言を連続し、国内外から批判を浴びている。こんな人たちが経営委員でNHKはどうなってしまうのか、心配だ。
 最近NHKニュースを見ても、安倍政権のスピーカーになっている、首相や政府の言い分ばかりを伝え、いろんな見方があるよと言ってくれない、そう感じていた。案の定、NHKの新会長になった籾井氏は、1月の就任会見で、安倍首相や仲のいい人たちと同じことを言っていて、ビックリ仰天。メディアのトップが政府側ですよと表明しているような発言が恐ろしい。
 特に日本軍「慰安婦」問題。「戦争地域にはどこの国にもあった」と戦争における性暴力を肯定し、自国の責任を棚上げにする発言。しかも、「韓国は日本だけが強制連行をしたみたいなことを言うからややこしい」「韓国だけにあって、他になかったという証拠がありますか?」と日本軍「慰安婦」制度という戦時性暴力制度があったことをまったく証拠もみずに歪ませている。さらに「お金をよこせ、補償しろと言っている」と被害者を二重三重に傷つけ、バカにしたことは許しがたい。
 被害者たちは、まず事実を認めてほしい、そして認めたら謝罪し、謝罪を形にするのというのが補償、というごく自然で当然な訴えを言っているだけ。籾井氏は「日韓条約ですべて解決していることをなぜ蒸し返すのか」というが、日韓条約では国家賠償だけ論じ、個人請求権を消滅させるものではない。むろん日本軍「慰安婦」問題について想定されていなかった。政治的にも籾井氏の言うことは間違いだ。
 彼の発言をうけて、英国の国営放送BBCは「衝撃を受けた」という。またドイツなら即刻辞任だという報道もあった。なんでそんな人が公共放送のトップになったんだろう。恥ずかしい。いますぐ辞めて欲しい。(A・K)

(組合ニュース第5223号より 2014年2月17日)

(2014年2月17日)

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