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| 最近の日本、ココがあぶない… |
ヘイトスピーチデモ、公的立場の人々からの歴史の問題発言等々、最近の日本は海外から「右傾化」「予測不能な危険な国」と警戒されるようになっています。安倍政権の「日本を取り戻す」という掛け声の下で、過去の戦争美化と侵略と加害の事実の否定、それと同時に進む軍事大国化と平和憲法否定の流れ。それがいかに危険な方向なのか。「知らぬは日本に住んでいる私たちだけ」なんてならないように、警鐘を鳴らしていかなければならないと考えます。
ある日突然…
「ある日突然気づいたら軍事衝突が起こっていた」という事態が起こるかもしれない。
そんな危機感を持ったのは、自衛隊が「尖閣領空侵犯」に対する強制着陸や発砲の対処マニュアルを作り始めたと聞いたからです。今までは領空に入る前に警告をし、入っても退去を求めるだけだったのが、航空自衛隊が中国機を取り囲んで石垣島か宮古島に強制着陸させる、従わなければ機体すれすれに威嚇射撃をするということです。いったんできあがればその通りに運用されるでしょう。一触即発の危険を招くとても危険なマニュアルだと思います。
安倍政権の対中国外交は、「尖閣諸島」問題で軍事衝突も辞さない「けんか外交」だと思います。「話し合いをしよう」と口では言っていますが、軍備を大増強し最新鋭の装備で戦闘の準備をし、武力を突きつけることで相手を屈服させることしか考えていない。「靖国神社」参拝を強行するなど、政治的対話の雰囲気作り、緊張緩和などは考えていないように思えます。
逆にすべて中国のせいにして緊張をあおり、それを梃子に日本を「戦争できる国」へと大変身させようとしているように見えます。実際、安倍政権は、武器を作って輸出する国へ、海外に軍隊を送り込んで戦闘する国へ、「集団的自衛権」を行使する国へと、着々とコマを進めようとしています。それが彼らの言う「普通の国」、「積極的平和主義」ということなのか。
アジアだけでなく米欧の報道でも、今アジア太平洋地域で最大の火種は安倍政権だ、という声が高まっているようです。同盟国のアメリカ政府でさえ、日本と中国の紛争に巻き込まれることに危機感を抱いているそうです。私たちは、知らぬは自分だけ、にならないよう、安倍首相の暴走に対して注意していく必要があると思います。（水）
『永遠の０』、「感動した」でいいの？
映画「永遠の０（ゼロ）」を観ましたか？観てどうでしたか？感動しましたか？何が印象に残りましたか？戦争についてどう思いましたか？映画監督のメッセージは何だったのでしょうか。
私は不思議というか、分からないことが多く、すっきりしませんでした。主人公の宮部は優秀な零戦のパイロットでした。「生きたい」と言っていた宮部はなぜ特攻を選んだのか。孫の健太郎は祖父の生き様を知ってどう思ったのか。この映画は戦争賛美なのか、反戦映画なのか…。宣伝キャンペーンでは愛の映画と言っていたけど…。
主人公役の岡田くんはかっこいいし、ＣＧの戦闘シーンはよくできていて、悲惨なシーンはほとんどありません。宮部は立派に闘い、立派に国のために死んでいったと、“英雄的に”描かれています。零戦は素晴らしく、特攻もいさぎよいと誇りに思うのでしょうか。
「永遠の０」を読んだ元特攻志願者の投稿がありました。「消耗品だった私たちをほめていると思った。私は…ぞっとした。また若い人たちが戦場に連れ込まれようとしている」と。
原作者の百田尚樹氏の最近の発言はほとんどぞっとする言葉ばかりで、末恐ろしくなります。（た）
※注―百田氏は、東京都知事選で田母神候補の応援演説の際、「南京大虐殺はなかった」「東京裁判は、アメリカの大虐殺をごまかすための裁判」「（対立候補は）人間のクズ」と発言。国内外からＮＨＫ経営委員としての資質を疑問視する声が上がっています
（組合ニュース第5224号より 2014年3月14日）
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| (2014年3月14日) |
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