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私たちの訴えと取組み

「戦争する国」づくりを問う8月の取り組み
  今年の8月は、安倍政権が「戦争する国」にむけて「集団的自衛権」行使容認して初めて迎えることとなり、戦争に踏み出そうとする政府に対して、戦争の犠牲者が怒りの声をあげました。
 広島では、被爆者代表が安倍首相との面会で「集団的自衛権」閣議決定の撤回を求めました。また長崎では、9日の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典において、被爆者代表の城台さんが「今、進められている集団的自衛権の行使容認は、日本国憲法を踏みにじる暴挙です」と集団的自衛権の行使を容認した閣議決定を痛烈に批判しました。城台さんは、来賓席に座る安倍首相ら政治家たちの姿を見て、「憲法をないがしろにする政治家たちを見て、怒りがこみ上げ」、原稿を読み上げる直前に、文章を差し替える決意を固めたそうです。城台さんはさらに「日本が戦争ができるようになり、武力で守ろうとするのですか」と原稿になかった言葉で厳しく問いかけました。
 私たちは改めて戦争体験者・被害者の声を受け止め、戦争の実相を学んで、この社会の今後の行方を考えていくことが求められています。
 当組合の夏の取り組みを報告します。

○「はだしのゲン」映画版を観て
 
 当組合では、8月平和を考える取り組みとして映画版の「はだしのゲン」(1976年製作)を組合員に見てもらい、感想を寄せてもらいました。「はだしのゲン」は、これまで原爆の悲惨さと平和の尊さを伝えるまんがとして多くの人々に読み継がれてきましたが、昨年から今年にかけて、学校・図書館から撤去されたり、映画会の後援を自治体が拒否するなどのバッシングが行われました。しかし私たちはこのまんがを排除するのでなく、そのメッセージを再評価するために今回取り上げました。
 「はだしのゲン」のこの映画は、1945年8月6日、広島に原爆が落とされる2か月前から原爆投下直後の広島の惨劇までを、ゲンとその家族の生活を軸に映画化したものです。原爆投下の悲惨な状況だけでなく、そこへ至る軍国主義下の市民生活、とくに戦争に反対できない雰囲気の中で、弾圧を受けながらも戦争反対を訴え続けるゲンのお父さん(役:三國連太郎さん)の姿が印象的な映画でした。
 感想を一部紹介します。
  ◇   ◇   ◇
・「はだしのゲン」を読んだ時のことが思い出されました。ほとんど原作通りでいろいろ考えさせられました。お父さんが「殺し、殺される人になってほしくない」という思いで「非国民」と言われても「戦争反対」と言い続けているが、それでも世間の風は厳しく、長男こうじが海軍に志願するシーンが切なかったです。
・「はだしのゲン」第1部すごくよかったです。「正しく生きること」がすごく難しいと思いました。また集団の心理の怖さも感じました。
・「だまされないことが戦争を防ぐたった一つの道」という言葉が今の私たちに突き刺さる言葉でした。戦争反対は「非国民」とレッテルを貼られ、逮捕されるお父さんの姿は決して昔のことには思えなかったです。今の時代の流れに警鐘を鳴らすメッセージのこもった映画であり、ぜひ多くの人に見てほしいと思いました。
・ゲンの母が「戦争を終わらせることができた天皇様。なぜ戦争を始める前に止めさせることが出来なかったか」が印象に残った。国のため、天皇のために死ぬことが名誉という、ということが当たり前という…恐ろしいことです。
・戦争の悲惨さ、戦争に反対することが出来なくなる世の中、反戦を声を上げることが出来なくなる社会、今、安倍政権が進めていることが恐ろしいと思いました。

○8月14日 「世界は『慰安婦』問題の解決を求めている」大阪市内で集会・デモ
 8月14日夕方、扇町公園で「世界は「慰安婦」問題の解決を求めている〜安倍政権の暴走を許さへん!」をテーマに集会とデモが開催され、当組合からも参加しました。安倍政権と橋下市長に対し、「謝罪」「賠償」「解決」を求めてコール、デモしました。





 (組合ニュース5234号 2014年8月19日より)
(2014年8月31日)

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