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阪南中央病院労働組合の要求/見解/主張



松井知事、橋下市長の、オスプレイ訓練の八尾空港受け入れ提案に抗議し、撤回を求める
 日本維新の会の松井大阪府知事、橋下大阪市長は、世界各地で事故が多発しているアメリカ軍の新型輸送機・オスプレイの訓練の一部を八尾空港で受け入れることを政府に申し入れ、安倍首相はこれを検討すると表明しました。組合では12日に玉木委員長名で、松井知事と橋下市長に対し、抗議と撤回を求める文書を送りました。
 オスプレイは、開発段階から墜落などの事故を繰り返し、30人以上の米兵の命を奪い、「未亡人製造機」との異名をもつほどの欠陥機です。沖縄・普天間基地への配備に際しても、沖縄はじめ「本土」の訓練ルートの自治体が強い懸念と反対を表明し、配備撤回を求めています。
 このような中での訓練受け入れ提案は、米軍を支援し、沖縄や訓練地の自治体はじめ全国の反対の声に敵対するものです。しかもこの提案は、橋下氏の「『慰安婦』は必要」「米軍は風俗利用したらいい」という発言によるアメリカ側の不信を和らげるためのパフォーマンスであることは明白です。自分の窮地を挽回するために、府民の安全・安心をそっちのけで、アメリカの歓心を買おうという言動はまったく許しがたいものです。
 八尾空港の周辺は住宅密集地にあり、学校や図書館など公共施設が隣接しています。沖縄に配備されたオスプレイは、安全協定違反の飛行が常態化し、周辺住民は騒音と事故の危険にさらされ続けています。オスプレイの訓練を受け入れれば、八尾空港の周辺住民はいかに危険な状況にさらされるのか、想像してみてください。
 今回の提案は「沖縄の負担軽減」を口実にしていますが全く筋違いです。沖縄はオスプレイの配備そのものに反対しています。この提案は、オスプレイの配備そのものを容認した上で、訓練の一部を受け入れるもので、これを「沖縄の負担軽減」などどいうのは、沖縄をバカにするものです。米軍はオスプレイ12機を追加で普天間基地に配備しようとしており、この提案はこれを後押しし、沖縄の負担を一層重くするものでしかありません。
 オスプレイは、沖縄にも「本土」にも必要ありません。私たちは、松井知事と橋下市長に、速やかに受け入れ表明の撤回をするよう求めます。

(組合ニュース第5209号 2013年6月17日より)

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