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阪南中央病院労働組合の要求/見解/主張



東海村JCO臨界事故
健康被害訴訟でまたも不当判決

「事故を風化させない」


原告・大泉夫妻、最高裁へ上告へ
◇本日5月14日、東海村JCOでの臨界事故で健康被害の損害賠償を求めて、JCOと親会社・住友金属鉱山を訴えた大泉昭一さんと妻恵子さんの控訴審判決があり、またもや大泉さん夫妻の健康被害と臨界事故との関係を認めない不当な判決が下されました。加害者JCOを擁護し、大泉ご夫妻の事故による健康被害・その苦しみを認めないこの不当判決を怒りを込めて糾弾します。

◇大泉夫妻は1999年9月30日JCO東海事業所でおきた臨界事故の際、約120メートル離れた場所で経営していた自動車部品製造工場で被曝。昭一さんは持病の皮膚病が悪化し、恵子さんは下痢と口内炎を発症し、胃かいようなどで入院。恵子さんは退院後もうつ状態が続き、2002年に心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されました。夫妻は「健康を害したのは臨界事故が原因」として、同年9月に提訴したのです。昨年2月27日には、大泉さんの訴えを退ける不当判決が下され、控訴し争っていました。

◇阪南中央病院労働組合は、臨界事故直後から職員に呼びかけて被害者の支援を開始。大泉さんを病院に招いて講演会を開催(2000年4月)。事故実態と被害を受けた周辺住民の事故への怒り、被曝への不安などの思いを知りました。その後、「東海臨界事故被害者を支援する会」を結成。2000年7月から2001年2月にかけて現地実態調査(のべ70名が参加)を行って報告書をまとめ、実態を告発し、健康被害の救済を訴えました。大泉夫妻が裁判を提訴されて以降も裁判傍聴支援を行ってきました。本日の裁判にも、2名の代表を派遣しました。大泉さんは「きずなの会」会員として、阪南中央病院を応援して下さっています。

◇大泉ご夫妻は今回の判決に対し、上告する方針を表明しておられます。私たちは、大泉さんとのきずなをさらに固めて連帯し、最高裁において逆転勝訴判決を勝ち取るよう支援を継続します。これからも皆さんの裁判へのご支援、ご協力を呼びかけます。

阪南中央病院労働組合
東海臨界事故被害者を支援する会
(2009年5月14日)

阪南中央病院労働組合 〒580-0023 大阪府松原市南新町3-3-28 TEL/FAX 072-331-1919
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