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2022 映画・アニメーション グランプリ & 各賞 発表
映画・アニメーション データファイル主催のムービーアワード、2022後期グランプリ&各賞が2022年10月15日迄の集計により、10月22日発表となりました。 今回は「歴代オムニバス映画2」「ピエル・パオロ・パゾリーニ生誕100周年記念2」をテーマに選出。詳しくは本賞頁をご覧下さい。
*[ 本年度グランプリ & 各賞 ]* *[ 賞の主旨・概要 ]* *[ 2023年度前期テーマの投票受付中 ]*




★ 映画・アニメーション ウェブアワードBBS ★





◍ オムニバス映画祭 2023 ◍

- 2023 Anthology Film Festival -



あけましておめでとうございます。

Happy New Year









因みに↓ は賀正ボツ・バージョンです。

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↓ は『映画・アニメーション ウェブアワード』TOP頁ですが、此の頁・最下部のスペースでは3ヶに1回の入れ替えで、歴代のウェブアワード受賞作を顧み再表彰しています。

https://www.mmjp.or.jp/gigas/frontier

2023年1~3月の作品は第14回・アワードで審査員特別グランプリを受賞した「ロジャー・ラビット」('88)です!。監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ('85~)や「フォレスト・ガンプ/一期一会」('94)、「キャスト・アウェイ」('00) etc で知られるロバート・ゼメキス。
第14回・アワードは《レイ・ハリーハウゼン生誕100周年杯》とし、実写×アニメーション(CG含)キャラクター共演映画というテーマで選出していまして、此の変則ジャンルの代表選手として&今年の干支が兎という事もあって、新年スタートの “目出度い顔” として挙げました。



映画・アニメーション データファイルの総合TOP=最上部にある『名画座ファイル』のコーナーでは、新春アクション映画特集として『歴代・純粋アクション映画SP』を催しました。
厳選アクション映画18作の主題歌&主題曲を一挙で大放出!・・・というのは(一枠としては)過去最多だったと記憶しています。此方も新春一発目の景気付けとして特別に催しましたので、アクション映画闘魂(?)を注入したい方は是非覗いてみて下さい。↓


https://www.mmjp.or.jp/gigas/movie/pocket15








≪2023.1.3≫

本日から色々正月らしい(?)事を書いて行こうと思っているのですが・・・ソウソウ、本日は大安じゃん!(^^)。三が日最後の3日に大安というのはお目出度たいんじゃないのかナ!?
・・・まぁ、あんまり正月とは関係無いか。

前のブログ・サービスで記事を書いていた際は(記憶では)正月三が日は大体~休んでいたのだが、昨年8月1日ブログ・サービス終了後・先日まで長らく休んでいた(記事を書く行為としては)事もあって、今年はいそいそと正月返上で書きに来ましたが。

ソウソウ、今年は三が日の朝食・全てで『おせち (Osechi) 料理』を食しました!!!。・・・何を唐突に当たり前の事を云ってんだヨッ!?~と思われても仕方が無いとは思うが、私めの家では三が日全てで御節!というのは非常に珍しく、子供の頃の家族の様子を見ていても(元旦の)1日目は皆で御節を食べるのだが、其の後一人、また一人と段々と脱落してゆき・・・という、今考えるとウチの家族は正月様に対しチョイ悪だった気もしていまして(苦笑)。

今も気を抜くと(いつも朝食はパン&ブラック・コーヒーなんで)ソッチの方向に流れて行きそうな処を(今年は)グッと抑えてなのだが・・・イヤ、決して御節が嫌いという訳では無いのだが、何となくソウイウ雰囲気が当たり前の様にありまして(別に反逆精神が深層意識にあるとかいう訳じゃ無いとは思うが)。三が日の朝食全てで御節を通したのは何十年ぶりだったかなァ???と。

でも、今年は今日まで美味しく食べられましたので。パン&コーヒーという毎度のパターンの方には流れて行かなかった・・・イヤイヤ、此れは本当なんですが。
でも、餅ばっかり3日も食べてるとかなり太りソウではあるネ。午後には運動もして餅+スポーツのセットじゃねぇとイカンのだろうよ・・・元アスリートの端くれとしては。



≪2023.1.5≫

本日は東京~埼玉地域で古くから食べられて来た『武蔵野うどん』の話から。

昨日ソノ武蔵野うどんを(理由《ワケ》あって)久々に食べる事になって、昼に食したのだけれども。・・・いやぁ、相変わらず食べ応え十分で満足だったゼィ!!!・・・という。

武蔵野うどんを御存知無い方向けに(少々)解説すると、兎に角・麺がブッ太いのが特徴で、何より普通のうどんの麺よりコシが強いのだナ。
何故此の “郷土うどん” の話をしだしたか?というと、武蔵野で採れた小麦粉を使用していないと《武蔵野うどんを名乗れない》というのが鉄則で、正月(今回・我が家では三が日内ではなかったが)&お盆、冠婚葬祭で振る舞われる(東京~埼玉地域の)特別な郷土料理なのである。



只、今回記事を書くにあたって調べてみたら、何と!(武蔵野うどんは)武蔵野の地元では元来『手打ちうどん』と呼ばれておって!(苦笑)、ドウモ・武蔵野うどん~という呼称は近年になってから名付けられた・・・という事らしい(近年では袋麺として同名義で商品化されてもいるが)正直知らんかった。此れにはホント・意外な展開でありオチで。

まぁ、そういう意外中の意外な経緯は在ったものの、東京に居を構える者としては、正月から其の “ぶっとく×コシの強い” 武蔵野うどんを食べて、美味しく&食べ応えのある縁起を担いだのであった・・・と。



≪2023.1.7≫

此れは今年も食したのだが “年越そば” という日本古来の儀式(?)は毎年行っておって、昨年は大晦日にソバ食べて、明けて新年からウドンも食って・・・と、どれだけ麺類が好きなん?~と、傍から見ると思われるのかも知れんが・・・
個人的には麺類は結構好きで、スパゲッティ、ラーメン、とろろ蕎麦、冷や麦、ざる蕎麦 etc ・・・麺類はツルツルツルッと年間でかなりの量消費していると思う。

昨年の夏は ↑ で挙げた中で特に『とろろ蕎麦』に嵌り、十何回位食べたか???昨年の夏は歴代の過去最高に暑かった訳で、当たり前の様に冷やし蕎麦系に食指が向いた訳なのだろうが、江戸っ子は昔から大の蕎麦好き、イヤ、蕎麦嫌いの江戸っ子みたいなのもいたのかも知れんが、周りの感じを見ていると(やはり)東京~関東勢は(『うどん』よりか)蕎麦好きがかなり目立つ・・・まぁ、東京の21世紀・現在=現代人による今関東も蕎麦系の麺好きが多いのは確かな様だ。

・・・と、実は今日も昼・何気に(特に意識せず)カップヌードルのカレー味を、むき甘栗、一口ドーナツを数個と一緒に美味しく食していたので、私めは無意識に(?)麺類が食生活の中に高循環で入っている様な気が。



≪2023.1.8≫

年越そば・・・というのは江戸時代に定着した儀式(文化)であり、慌ただしい大晦日の年明け直前に切れ易い蕎麦を “ワザワザ食す” という行為を熟す事になった訳はというと『一年の災厄を断ち切る』という奥の深い深い意味合いがあるんだソウで、《年越し》~と銘打ってはいるが、言葉通り年を越して(年を跨いで)食べてしまうと(苦笑)逆に縁起が悪いという伝承も一部にある様で、もしかしたら、間違えて実行してしまっている方も?。

又、蕎麦は細長い事から長寿を象徴スル(此の辺から幾分疑わしく(?)なって来るが)対象にもなっており、大真面目に江戸時代の日本人は蕎麦を食べると病気にならない(?)とされていた。・・・要するに江戸っ子がソバ好きなのは(ある種)ソウイッタ云わば『魔術儀式』の延長線的な行為から広く知れ渡り 《流行った》 のが元・・・という見方もあって、日本の蕎麦が海外のパスタ etc の麺類より “競う様に” 細く細く成ったのにも所謂(東京~関東圏というよりは)日本土着の、まぁ、云わば健康祈願としての意味合いが強かったらしい。

ウチでは大晦日に細い蕎麦を食し、年明けにはブッ太い武蔵野うどんを平らげたので、今年ドウなるか???興味深い処(傍から見ているとドウでもいい?)。

こう書くと日本人にとって『年越そば』、又は単に『ソバ』、又は『うどん』etc の麺類(元は全て麦類が原料ではるのだが)古来からのかなり重要なゾーンであり・・・と、新年からあんまり話を大きく&ディープにするのも何なので!(^^;)、武蔵野うどんから始まった麺話は此処で打ち止め!!!。(此の続きは11日(水)にUP予定です)



≪2023.1.11≫

少々個人的な事を書いてしまうと、2022・年末~2023・新年は(やや)大きい仕事が入っていまして、非常~~~~~に忙しかったのだが(- -;)。
しかし今回の “年越しクリスマス”頁×2を見返して(読み返して)いると、此れまでは滞りなく(?)熟せている様に見え、裏側の嵐の如くドタバタな状況が露呈せず(?)まぁ、一応はシッカリ遣れているんじゃないかと。・・・チョット・自分を褒めてやりたい気分でもありますが(苦笑)。

ホント・昨日10日(火)まではかなりヤバカッタのだが・・・要するに既に峠は越えた訳。
今年の年越しクリスマスは見ての通り『オムニバス映画祭2022~2023』とドッキングさせて(此れが間違いの元だった?)更に慌ただしくなったのだが・・・イヤ、まだ終わった訳ではないので、今月中は此の頁でのイベントを続行する予定です。

・・・と、忙しさの峠は先日越えましたが、いよいよ此れからが本・特設頁の見せ場になって来ると思うので、イヤ、見せ場にしますので。此処に専念してモウ一頑張りしたいと。



≪2023.1.12≫

2022年10月22日に開催された第17回・アワードのテーマは(16回と同じくオムニバス映画ですが)オムニバスはオムニバスでもSF、ファンタジー、ホラー etc となっていまして、此れだけ多種多様なオムニバス作品を集結させた映画祭というモノ(?)も過去無かったのではないだろうか???と。

第16回(2022・前期)を開催した時点でも『オムニバス映画祭』という企画の映画祭は(リアル映画祭を含めても)前人未踏(?)だったらしいのだが、其処から(2022・後期は)更にディープな世界に踏み入ってしまった・・・其処はWebならでは新世界の紹介という事で、此れからいっそう大きく羽ばたいて貰いたいジャンルでもあるのですが。

コロナ年禍を切欠に年2回の開催となり(前期+後期の年2回は)昨年で3年目だったのですが、本アワードの方向で前後期というのは定着して来たのかナ?・・・(此の続きは14日(土)にUP予定です)



≪2023.1.14≫

オムニバス映画の各話タイトルというのは(前回・2022の際にも解説したが)別に『必ず各話・名付けなくてはイケナイ』という訳でも無いのだが・・・第17回アワード・最高賞のグランプリを受賞した二作品=「ファンタジア」('40)と「夢」('90)には英語+日本語でシッカリ付いていまして・・・偶然な事に両作共に8話で構成されている。

「ファンタジア」。。。今となっては未見の方も多い作品だとは思うのだが(『映画・アニメーション ウェブアワード』という名前の本賞ではありますが)実の処、純然なアニメーション作品がグランプリを獲得したのは過去に2009年・第1回の「風の谷のナウシカ」('84)と、2012年・第4回の「千と千尋の神隠し」('01)の2回しか無く、それだけに極めて水準の高い劇場用・オムニバス作品だという事が解るかと思います。(*因みに2010年・第2回の「美女と野獣」('91)は準グランプリ)

加えて「ファンタジア」はというと、ウェブアワード前身の『MADF賞 (Movie & Animation, Data File Awards)』の2005年・第5回でもアニメ部門のグランプリ(正確には作品賞)を獲っていますので、昔から本サイトを覗いている方は『よっぽど「ファンタジア」好きなんだネ』~と思われているのかも知れんが・・・それだ『最高賞から落選させるのはドウモ・・・』~と思わせる、特別な作り、完成度という事でありまして。(此の続きは17日(火)にUP予定です)



≪2023.1.17≫

ネットでも「ファンタジア」の情報を拾おうと思っていたのだが、各話タイトルの解説 etc は他で『???』の様なので(折角だから)此処で載せてしまおうかと。


第1話 【 トッカータとフーガ ニ短調 】 《 Toccata and Fugue in D Minor 》
作曲:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (Johann Sebastian Bach) 1685 - 1750 独 Germany

第2話 【 くるみ割り人形 】 《 The Nutcracker Suite 》
作曲:ピョートル・チャイコフスキー (Pyotr Ilyich Tchaikovsky) 1840 - 1893 露 Russia

第3話 【 魔法使いの弟子 】 《 The Sorcerer’s Apprentice 》
作曲:ポール・デュカス (Paul Dukas) 1865 - 1935 仏 France

第4話 【 春の祭典 】 《 The Rite of Spring 》
作曲:イーゴル・ストラヴィンスキー (Igor Stravinsky) 1882 - 1971 露 Russia

第5話 【 田園交響曲 】 《 The Pastoral Symphony 》
作曲:レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ (Ralph Vaughan Williams) 1872 - 1958 英 United Kingdom

第6話 【 時の踊り 】 《 Dance of the Hours 》
作曲:アミルカレ・ポンキエッリ (Amilcare Ponchielli) 1834 - 1886 伊 Italy

第7話 【 禿山の一夜 】 《 Night on Bald Mountain 》
作曲:モデスト・ムソルグスキー (Modest Mussorgsky) 1839 - 1881 露 Russia

第8話 【アヴェ・マリア 】 《 Ave Maria 》
作曲:フランツ・シューベルト (Franz Schubert) 1797 - 1828 墺 Austria



・・・という事なのですが。
作曲の個所に歴代クラシック界の巨匠が名を連ねておりますので(クラシック音楽好きの方は解説するまでも無いとは思いますが)イウナレバ『クラシック・オムニバス』というか、音楽界の巨匠に対するオマージュが満載なのが本作であり・・・

↑ の様な表記がネット上では(殆ど)見受けられないので、何か理由があるのか???・・・あまりにも大きいスケールなのでスルーしてしまったとか???。ある意味ではWeb七不思議(?)になるのかも(此処では当たり前の様に載せてしまいましたが)。



≪2023.1.19≫

本日昼食に残ったお餅を磯部焼きにして、3個ペロッと食べました。

『正月三が日の朝食は御節で通した』~と先日 ↑ で書いた内訳を此処で少々書いてしまうと、餅入りのお雑煮も(勿論?)其れに含まれていまして・・・しかし、実は磯部焼きを食したのは今日=2023・初だった。

私めは子供の頃、正月になると1日5個位は食べてしまっていた記憶が(苦笑)・・・お雑煮で×2、磯部焼きで×3以上~と大体ソンナ感じ。
個人的には栗きんとん、数の子 etc etc と正月を彩るスター料理の中でも『餅』を磯部焼きにするのが(本当に)一番の大好物であったのだナ。

子供の頃の拙者はというと滅茶・痩せていまして、正月になると親が『餅を沢山お食べ!』と、少しでも太らせよう(?)としていた記憶もチョコっとあるのだが(苦笑)ソンナ親の思惑なんかには関係なく、素の好みで餅の磯部焼きが大好きだった訳です。



磯部焼きの構成はというと餅+海苔+醤油×加熱と実にシンプル。それでいてこんなにも美味しいという、(あくまで個人的には)地味なようだが『最も日本らしい象徴的な料理』が餅の磯部焼きであるのかナ?と感じる瞬間もある。
・・・只、海外では其れ程(磯部焼きが昔からある&ジャニーズ・フードの代表格として)浸透していない気がするね。

もっと巧く海外に売り出せば良いのに・・・~と、本日食していて(子供の頃の思い出も併せ)はたと思いついた次第。(この続きは22日(日)に書きに来ます)



≪2023.1.22≫

此処で又話を「ファンタジア」に戻して・・・

本作は1940年と第二次大戦前に公開(日本国内では大分遅れて1955年9月23日(金)劇場公開)されており、映画史上初のステレオ方式による(当時)画期的な映画作品であった。
オーケストラの指揮を担当したのはレオポルド・ストコフスキーで、氏はイギリス・ロンドン生まれ(父はポーランド、母はアイルランド移民)という事で、選曲にヨーロッパ色が強いのは此の為であり、加えて後に音楽評論家のディームズ・テイラーが顧問となり、両者により先の8曲がセレクトされた。

著名なストコフスキーを指名したのは他でもないウォルト・ディズニーなのだが、ディズニーは当初本作全篇を『ミッキー主演作』として模索しており、最終的には第3話の『魔法使いの弟子』の主演のみで落ち着いた。
ディズニー本人がストコフスキーを指名した時点で “芸術性重視” の方向は決まったのだが、此の作品の最もユニークな処の一つはミッキーというアニメ界のスター・キャラクターが、ストコフスキー指揮による云わば『芸術映画』に(殆ど1ポイントではあるが)堂々出演している事であろうね。

ミッキーは第1話『Toccata and Fugue in D Minor』でもシルエットのみで出演し、同じくシルエットのストコフスキーと握手までしている。

実写×アニメーション・キャラクターの共演というのはディズニー作品の十八番だが、此の握手シーンは軽い挨拶として入れたという訳では無く、かなり深い意味合いで芸術性とアニメーション、云い換えればアートとエンタメの融合を強調&意図したと見てイイのだろう。

此処で個人的なエピソードを書いてしまうと・・・以前ブログ内でアメリカのディズニーの人に『君が日本のミッキーかネ?』と言われた事があった(拙者は幼少時のあだ名が一時期「ミッキー」だった事があり)・・・とチョコっと書いた事があったが。
・・・まぁ、ソウイッタ思い入れがあるから注目したという訳でも無いのだが、ディズニーにとってミッキーは自身の分身であり、かなり特別扱いなキャラクターだった・・・という話。













≪2023.1.25≫

本日25日(水)東京の最高気温は3℃で最低は-3℃。昨日24日(火)はというと最高12℃、最低は-1℃。
因みに明日26日(木)の予報は最高7℃、最低は-1℃らしいから、今日は谷間的に結構落っこちたネ。

私めは九州人の血+夏生まれという事だけあって『寒いのは苦手だろう?』~と他から言われ&思われ気味なのだが、正直な処、暑いのよりは寒い方が大の得意でして、雪なんて降ってしまうと(もうイイ加減・大分大人なのですが)大喜びしてしまう人間で(^^;)。

・・・まぁ、夏暑いと服を脱いで暑さ凌ぎをしても限界があるが、冬は普段より着込んでしまえば(夏の暑さ対策よりは)大して問題無いので。それに、東京の冬の寒さなんてソレ程寒くはないし、今日だって実感としては気持ちイイ位(?)だった。



昨年は地球全体で歴代・過去最高に気温が高かったし、ソウイッタ意味合いでも “冬が普通に寒い” ちゅう事は(当たり前の様だが)昨今・大変喜ばしい事だと考えるようにしている。
・・・まぁ、しかし、冬場に『もっと寒くなっても構わないゼッ!』~と(苦笑)思われソウな文を書いちゃうのは(世間的には)非常識に映るのかも知れんが(苦笑)。

皆様には風邪だけは気を付けて貰って、個人的には(東京の) “冬が普通に寒い” のに感謝している今日この頃。(この続きは28日(土)に書きに来ます)



≪2023.1.28≫

本日書き込む予定だったのですが、色々ありまして明日29日(日)に纏まった文を書き込みたいと思っています。何卒ご了承を。

此の頁の上部では新年の挨拶をしておりますが、モウ少し此の頁で続ける事になりましたので、後半は新年モードとは関係なく『オムニバス映画祭2023』に専念した内容にしたく。

暫く前から ↓ 最下部で黒澤明 監督・渾身の大作「夢」の画像をUPしていたので、お気付きだった方にはお待たせしてしまいましたが・・・
(イウナレバ)本映画祭の目玉は此の「夢」だと多くの方がお思いかと。オムニバス映画祭と称して本作を遣らないというのでは駄目駄目なので、此処のサイトではシッカリと解説します。



≪2023.1.29≫

映画「夢」は(実の処)当初全11話の予定(プロデューサーの井上芳男によるとシナリオ段階では12話あったとの事)だったが「阿修羅」「飛ぶ」「素晴らしい夢」というタイトルのエピソード3話分が削除されている。
予算節約の為に削除されたという記述も残っているが、実際にはドウモ定かではない様ではあるが・・・

詰めに詰めた後、第9話(最終話)に予定されていた仮タイトル「素晴らしい夢 (又は「平和がくる」)」というエピソードの中味はというと、世界中から “戦争が追放される” 事となり、各国の兵器(武器)がゴミの様に一ケ所に放棄されて、戦車やミサイル、銃 etc が山積みになっている処をTV中継されている・・・其のニュースを寺尾聰・演じる「私」(要するに「黒澤明」本人)が見ている(という夢)・・・と、ソンナかなり大きい内容の話だったのだが。

只、此の「素晴らしい夢」というエピソードは、1989年の制作発表時には(確実に)挿入される前提として、最後の最後まで企画に残っていたのだが、関係者の話によると黒澤明・御本人も(寺尾聰だけではなく)「私」役で出演し締め括る・・・という、そんな物凄い凄いオチだったらしく、此れは(↑ で予算節約の為との記述が他方にあると書いたが)流石に此れは(制作直前で?)取り止めになり、最終話は(当初6話辺りに予定されていた)「水車のある村」と差し替えとなったのだった。(この続きは2月1(水)~2日(木)に書きに来ます。



≪2023.2.2≫

明日2月3日(金)は節分ですね!(^^;)。

・・・と、こう前日に書いておかないと、後日『昨日は節分でしたが』~と書いてしまった事があって『何でソウイウ大きいイベント事を、先に教えておいてくれなかったんだい?!』と非難(?)めいたリアクションをくれた方がおって(苦笑)(今此処を読んでいる方の多くは大丈夫だと思うのだが)。

こういう記事を書いていると、最近はTV見ない&新聞、雑誌も読んでいない・・・という感じの人口比率が多くなっているのか?此処に直行的に来ている(?)方がチラホラいた様で。・・・たまになんだろうが、節分とかソウイッタ節目の日を『ボカッ』と忘れてしまうんだソウな。

此の特設頁は(勿論)ブログではないのだが、まぁ、ブログ形式の応用ではあるのかも知れんが・・・
昨年の7月末まで長年に亘って純粋なブログを書いていた際は、ソノ辺の気遣いというかコミュニケートが(振り返ってみると、映画の話だけでなくて)結構~(意外に?)楽しかったのかも知れんね。(此の続きは2月6日(月)に書きに来ます。



≪2023.2.6≫

2月2日(木)に『明日2月3日(金)は節分ですね(^^;)。』と書いて、今日まで停めてしまいましたが・・・

チョット事情が出来てしまいまして(汗)(映画「夢」の解説記事の途中でしたが)もっと纏まった文にしたいので、本格再開は8日(水)にしたく。

ソロソロ第18回・アワードの選考も内々でスタートしますし、初心に還ったつもりで ↓ の特設頁でウェブアワード前身の『MADF賞』2005年~2008年・受賞作品を(2月更新の目玉(?)として)再UPしてみました。

宜しければ覗いておいて下さい。

https://www.mmjp.or.jp/gigas/GIGATALK-2005-2008MADF



≪2023.2.8≫

先にMADFの2005~2008年受賞作を出していたので、(3月更新時に出そうとしていた)2001~2004年のモノも此処で出してしまおうかと。↓


https://www.mmjp.or.jp/gigas/GIGATALK-2001-2004MADF

MADFがスタートした当初、ネット上の映画賞というのは企画自体(海外も含め)前例が全く無かったらしく、殆ど『???』という感じで,『一体何の意味が?』~という人も少なからずいたのかも知れんが、今現在ではカンヌ映画祭 etc (映画関連以外における他ジャンルの賞でも)Webのみでの開催も『可』という方向になったし、昨今は世間的にも別段・不自然な事では・・・という事で、時代は明らかに大きく変わった(らしい)様なのだが・・・

2001年開始というのも(当時)特に強く意識した訳では無いのだ(現に最初は20世紀最後の年=2000年にスタートする案もあった)が、というのも、予定より準備に手こずりまして(^^;)一年ずれ込んで21世紀最初の年(1月28日(日))に発進する事となったんでサ。

・・・が、今になってMADFのグランプリ&作品賞ラインナップを振り返ってみると、「2001年宇宙の旅」('68)に始まって、2004年には「ひまわり」('70)がグランプリを獲得 etc ・・・ウェブアワード名義に成ってからも、2009年の栄えある第1回のグランプリが(歴代・国産アニメーションがテーマで)「風の谷のナウシカ」('84)であった(此の年はもう一つ歴代・洋画と併せたテーマで「ニュー・シネマ・パラダイス」('88)とグランプリを分け合った)・・・という具合に、節目節目に随分時代を先取りしていた映画賞という印象も(自身で主催していて何だが!(苦笑))無くも無く。(明日9日(木)にも書きに来ます)



≪2023.2.9≫

今となってはウェブアワード抜きの本サイトは考えられないし、色々な意味合いでWeb発の重要な賞だと思うのだが(スタート段階では小規模ながら)前提として此のMADFが先にあったというのが重要だと思っていまして。


特にヨーロッパ系の作品がグランプリ、作品賞を多く獲っているというのも特色で、先にも挙げた名画「ひまわり」(制作国:伊・仏・ソ・米合作)が他で国際的に著名な何らかの?賞を受賞したという話は聞いた事が無いし、クロード・ルルーシュが1981年に撮った大作「愛と哀しみのボレロ」(制作国:フランス)も他で大きい賞に輝いたという記憶も無いので、(作品発表から大分期間が空いてはいるが)今も心に残る “名作映画の再評価” ・・・という賞形式は、此のMADFから始まっているので。

此れも先に挙げた「2001年宇宙の旅」(制作国:英・米合作)も、アカデミー賞では作品賞にノミネートこそされたが落選し、獲得したのは(ノミネート4部門の内)視覚効果賞1部門のみだった訳で、21世紀に始まった新世紀・Web賞の先頭を(名実ともに)「2001年宇宙の旅」が飾ったという意義は大変大きかったんじゃないのだろうか?。(今にして思えばネ)



≪2023.2.10≫

東京では嬉しい事に朝雪が降りまして、只、途中から雨と混ざり雪景色には全くならず残念!
まだ此の冬中に東京での積雪のチャンスは有るのか???というと、ドウなんだろうか。記録では最も遅い東京都心の降雪は4月17日(1967年・1969年・2010年に観測)とあるので、まだまだチャンスはあると思いたい処だが。

映画「ひまわり」ではマルチェロ・マストロヤンニ演じるアントニオが、(第二次大戦にて)自ら所属するイタリア軍の部隊がソ連戦線で敗走している最中、極寒の雪原で倒れ意識を失ってしまう。
其処を(恐らくウクライナ人という設定の)ソ連領・現地の女性マーシャに助けられるという展開があるのだが・・・(此の続きは明日!)



≪2023.2.11≫

本日東京では昨日降った雪の痕跡が殆ど消えてしまった。関東では大雪になるとの予想もあったが、東京23区では何処も同じ状況の様なので(個人的には)ホント・残念な結果に。

雪というと映画のモチーフになるケースが異様に多く、邦画でも有名なのは『全篇雪だらけ』と云ってもイイ・雪地獄の映画「八甲田山」('77)という大作があるし、ハリウッドのクリスマス映画ではホワイト・クリスマス etc ここぞというシークエンスに降雪があるのが定番中の定番の如く、よく使われる小道具的な要素なので、もし(都内で)積雪を期待していた方はソッチ方向の作品を探るのもイイのかも知れんケド。

第17回・ウェブアワードで監督賞を獲得した「怪談」の第2話=「雪女」では岸恵子・演じる雪女が、山中で凍死しかかった仲代達矢・演じる巳之吉という若者を救い、其の後二人は夫婦となり子供までもうけてしまう。
映画「怪談」の雪女という存在は善なのか?悪なのか?いまいちハッキリしない処がミステリアスでもあり、人間の様でもあって妖怪でもあるという、和が生んだ実に魅力的なキャラクターだと思いますが・・・

「怪談」の雪女は小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)が室町時代末期の連歌師・宗祇法師による『宗祇諸国物語』という浮世草子怪談集(要するに怪奇小説)を基にした怪奇文学集に登場する1キャラクターであり、イウナレバ殆ど創作の産物なのだが、只、其れ以前から日本各地の雪国には雪女の伝承があるので、実は(存在そのものとしては)小泉八雲イメージ以外の厳しい雪女像の方が(日本古来の伝承には)圧倒的に多い。

多くは恐ろしい妖怪としての雪女像であり、恐怖の対象としての彼女というのは雪国の日本人が考える冬季の豪雪、大寒を擬人化(キャラクター化)し具体化したモノと推察するが、此の映画「怪談」の原作を書いた小泉八雲版の雪女というのは、武蔵の国、西多摩郡調布村(今の東京都西多摩郡、青梅市南部多摩川沿い)の伝承も反映されておって、云わば東京寄りというか、一種(異端的な)『母性的に優しい雪女』要素が強いのである。・・・当時の武蔵(今の東京~埼玉地域)もかなり寒かったとされているが、新潟・岩手・長野・岐阜と、雪女の伝承(伝説)が強く残る地域は更に極寒だったのであろう。冬季の環境が反映され武蔵の雪女は(他の雪国と比べ)性質的に柔和としてイイ。

・・・で、同年グランプリに輝いた映画「夢」の第3話=「雪あらし」劇中でも雪女は堂々登場しておりまして、「怪談」と「夢」は同じオムニバス映画+ファンタジー&ホラー作品というジャンルを考えても、私めは此の作品が岸恵子・演じた(小泉八雲版)雪女を少なからず意識していたように思っていまして。黒澤監督としては此の雪女・エピソードを「夢」内に(どうしても)挿入したかったのが窺えるのだナ



≪2023.2.16≫

黒澤映画というと多くの方は(分別するならば、ドチラか?というと)父性、男性映画というか、兎に角『男』『男』したイメージが強いのだろうが、晩期の黒澤氏はというと小津映画を好み繰り返し鑑賞していたとの事で、其の為か?映画「夢」の第8話「水車のある村」では小津作品の常連であった俳優の笠智衆が『103歳の老人』役で配役されている。

此の103歳の老人=笠智衆と、黒澤の分身である《私》役=寺尾聰との会話が、本オムニバス作品全体の主題を顕すキーワードに成っている様に思われるのだが、やはり此のシークエンスの撮り方を観ていると、かつての『黒澤節』というよりは、やや『小津調』と見えてしまう(又は東宝ではなく松竹方向というべきか?)。

黒澤氏は小林正樹が監督した「怪談」の第2話「雪女」を意識していたのでは?と ↑ で書いたが、他にも「夢」第5話の「鴉」では親交のあったマーティン・スコセッシ監督をフィンセント・ファン・ゴッホ役で出演させる等、本作は過去の映画、又はアートに対してのオマージュというか(笠智衆&寺尾聰の最後の会話の様に)晩年の黒澤氏が過去の名画や、映画監督と時空を超えた対話をしている(様に試みている?)かなり実験的な映画・・・という見方も出来るのかも。

因みに、小津映画・・・要するに小津安二郎が監督した映画という意味ですが、小津映画を知らないビギナーの方は此の先(少し)よく解らない話に突入すると思いますので、前から ↓ で貼っておいた『小津映画』特集動画を(宜しければ)見ておいて下さい。



≪2023.2.18≫

↑ ≪2023.2.6≫&≪2023.2.8≫ の追記で触れたMADF賞における、MADF名義最後の年=2008年の特集は歴代・日本映画で、グランプリは黒澤明の「羅生門」('50)と小津安二郎の「東京物語」('53)で、それに加えアニメーション部門のグランプリとして宮崎駿の「もののけ姫」('97)&更に加え、審査員特別グランプリ扱いでTV作品の「未来少年コナン」('78):全26話、「アルプスの少女ハイジ」('74):全52話という傑作TVシリーズを(映画賞と銘打った映画祭で)入賞させてしまったという、やや破天荒な(?)終わり方で8年続いたMADFを締めた訳ですが・・・

・・・まぁ、此のスペースでは(オーソドックスに)実写作品だけに絞るならば、此の年は「羅生門」「東京物語」がグランプリに輝いた特別な年でして、両作同じく戦後邦画の黄金期と云われる'50年代に制作されており、此の2本を観比べて貰えれば、黒澤、小津作品の性質の違い、此の年に両作が同時受賞した価値が解り易いのかも知れん。

「羅生門」「東京物語」共に今も国内外で非常に評価が高く(強いて世間的な反響の違いを挙げるとすれば)「羅生門」の方はヴェネツィア国際映画祭で最高賞の金獅子賞、米アカデミー賞でも名誉賞を受賞する等、海外での受賞歴が抜群で、「東京物語」の方はというと公開時の賞レースで見ると(ほぼ)国内線で終始した印象であり。

・・・只、「東京物語」は其の後の現在に至る評価の躍進が著しく、洋邦の映画ファン&映画専門家の投票で選ぶランキング企画で、該当する歴代・ドラマ作品というテーマなら(必ずと云ってイイ程)上位に顔を見せるという目を見張る人気で、此の様に年月を経てジワリ・ジワリと評価を高めたという(黒澤節の様なダイナミックな派手さは無く、至極地味な作りの様だったが)此れが小津調の成せる業であり、小津映画の個性が今の時代にも輝いている証しなのだろう。



≪2023.2.22≫

「東京物語」は海外の映画監督のかなり多くがリスペクトしていて、↓ の動画内でも出て来るヴィム・ヴェンダースのドキュメンタリー映画「東京画」('85)はヴェンダースの小津映画愛に溢れた幸せ過ぎる(?)作品と成っている。

私めは随分後になってから気付いたのだが、「ニュー・シネマ・パラダイス」で有名なジュゼッペ・トルナトーレが1990年に撮ったロードムービー=「みんな元気」は「東京物語」に対してのオマージュだったらしく、此処でも登場のマルチェロ・マストロヤンニが、笠智衆の演じた老人役(本作の役処では70歳とオリジナルより高齢化)に扮し、同じく離れて住んでいる子供達に会いに行くという展開だった。

正直な処、トルナトーレの「みんな元気」はヴェンダースの「東京画」の様な小津映画愛に溢れた感じでは無かったと記憶しているが、此の作品は偶然なのか?黒澤明の「夢」と同年の公開であり、映画関係者の間では此の時期(密かに?)『Remember Ozu!』~と、小津映画がかなり熱かった事が窺える。

因みに「みんな元気」はイタリアで大ヒットし、2009年に名優ロバート・デ・ニーロ主演でハリウッド・リメイクもされている。日本では劇場未公開だったので未見の方が多いのかも知れんが、此の作品、他のキャストにドリュー・バリモア、ケイト・ベッキンセール etc と中々豪華で、もしかしたら制作したミラマックスは小津調×デ・ニーロという、玄人でなければ気付き辛い裏技的な企画に、多大な可能性を(或いは)見ていたのかも。

・・・が、しかし、此のリメイク版劇中の演出(監督:カーク・ジョーンズ)はというと、兎に角・小津映画とは別な意味で地味で、邦題(DVDタイトル)もリメイク元と同じく「みんな元気」という(英題は「Everybody's Fine」だが)ワザと目立たなくしているのかネ?・・・~という風に全てがソンナ感じで、その他諸々実に惜しい作りではあったのだが。
此の辺になって来るともやは『小津調』の原型を留めておらず、よくよく考えてみればアメリカ映画で小津テイストというのは(専門家の間では)興味深い試みではあったのかも知れんが・・・まぁ、小津映画とは完全に別物と考えた方がスッキリするかも。

・・・元々、別にトルナトーレの「みんな元気」も《「東京物語」のリメイク作!》~と、特に宣言していた訳ではないと記憶しているので。あくまでオマージュであり、其れ以上でも其れ以下でも無かったのであろうネ。・・・この様に小津映画は(黒澤映画と比べ)リメイク etc という方向では成功し辛い類と云えるのかも知れん・・・という事なのだが。



≪2023.2.25≫

黒澤映画のリメイクで成功作はというと・・・まぁ、本記事は映画ファン以外の方も読んでいると思うので、解説付きで(出来るだけ多く)書いてしまおうと一瞬思ったのだが・・・兎に角『黒澤映画リメイク作』は数が多いので(スペースの都合もあり)本記事では其の中から極々一部を挙げようかと・・・

先ず1954年に制作された傑作時代劇=「七人の侍」がユナイテッド・アーティスツで6年後「荒野の七人」('60)としてリメイク。その後「続・荒野の七人」('66)、「新・荒野の七人 馬上の決闘」('69)、「荒野の七人・真昼の決闘」('72) と12年に亘り全4作でシリーズ化された。
それから更に時が経ち(御存知ない方も多いのかも知れんが)1998年になって突然「ターミネーター」('84)や「エイリアン2」('86) etc の出演で知られるマイケル・ビーン主演のTVシリーズ(全10話)もユナイテッド・アーティスツ版の公式・リメイク作品として制作されている。

それから2016年になってメトロ・ゴールドウィン・メイヤー&ソニー・ピクチャーズが「マグニフィセント・セブン」として単発でリメイク版を発表。出演はデンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホーク、ヴィンセント・ドノフリオ、イ・ビョンホン etc と、1960年の西部劇版一作目を彷彿とさせるオールスターの布陣で、米公開時は初登場・第1位を獲得していた事から(「七人の侍(日本を舞台にした時代劇)」⇒「荒野の七人(米・メキシコ国境を舞台にした西部劇)」⇒のリメイク作としては56年ぶりに?)まずまずの成功作としてイイのだろうケドも。



≪2023.2.27≫

本日一足早く総合TOPを3月仕様に更新しました。
『名画座ファイル』は “純粋アクション映画特集” 第2弾で新春からの続きとなります。↓ ・・・先に『2月中は更新』と書きましたが、黒澤&小津の話をした辺りから来訪者の客足が好調で、3月に入っても継続する事となりました(本日は多忙に付き此処までで、明日28日(火)に又書きに来ます)


https://www.mmjp.or.jp/gigas/movie/pocket16



≪2023.2.28≫

昨日UPした『名画座ファイル』の “純粋アクション映画Ⅱ” は元々(名称通り)2月に出す予定だったのですが、1月(新春)の第1弾がSPで(1頁では初の)18作一挙放出!としていたので、アクション方向を2ヶ月連続出し続けるのも???と、少しセーブしたいという気持ちが働きまして・・・

実の処は、御蔭様で新春の第1弾が盛況だったので『そんなに来て貰えるんだったら延長するか』~という事でした・・・なんか、こういう事を書いちょると《いつまで経っても正月気分が抜けていない!》と批判されソウですが(^^;)。

今回数は(第1弾に比べ)少な目ですが、編集人としては新春の第1弾よりコッチの方が上手く行ったのかナ?と。第2弾は此れ以上(1作も)増やさない方がイイという判断という事で。少な目といっても、締めの「ストリート・オブ・ファイヤー」('84)1本だけで動画3つ、「ワイルド・スピード/SKY MISSION」('15)も動画2、作品は個別だが007シリーズを3本も入れているので。
記事内で少々真面目な映画解説をしている最中だったので、月末に一旦息抜き的に『アクションも楽しんで下さい』っと。

・・・以前何度かブログ時代に書いた記憶があるのだが、出来たら此のアクション映画シリーズ etc の動画・特設頁は少し大き目のデスクトップ型PCか、TVサイズで観て貰わないとやや十分に楽しめない???気がしていまして。・・・イヤ、基本はスマホやパットのモバイル方向で観られる様に設計しておるのは間違いない訳ですが、よかったら大サイズでの鑑賞もお試し下さい。



昨日書いた通り映画「夢」+黒澤&小津論も3月に突入しますので、来月もドウゾ宜しくお願い致します。(記事は此の特設頁内で継続します。



≪2023.3.3≫

本日3月3日は『上巳(じょうし)』の節句です。別名ひな祭り、桃の節句・・・映画「夢」の第2話=『桃畑』はズバリ此の “雛祭り” がテーマとなっており、劇中かつて桃畑だった段々畑に、リアル巨大ひな壇が現れるという展開で、↓ 頁下部で以前UPしておいた画像内に其のひな壇画像があります。

黒澤氏の解釈によると雛祭りは、平安時代に盛んになった人形遊びが起源であり(雛人形は豪華絢爛に着飾っていても、芯は伝統的に木材で作られている事から)劇中のリアル巨大ひな壇に並ぶ人物たちの正体は(何と)『木霊 (こだま)』(の化身)なんだソウである。(何とも大胆な説で、此処でこう解説しなければ映画を観た多くが『???』な筈なんだろうケドも)

此の黒澤氏の解釈は日本に古来からある“山神信仰” がベースと成っておるという事らしく、なるほど、だから「夢」映画公開時のメイン・ポスターが第1話『日照り雨』の締め場面(*第2話『桃畑』スタートの直前)からと考えられる山々に虹が掛かっているシーン+其れを見ながら 《テクテクと》 山々に向かって歩いて行っている主人公の『私』(黒澤本人の分身)の図という事に成っていたのだナ。納得いかん方もおられるだろうが、此れが黒澤氏の雛祭りに対する解釈であり、山神信仰(日本の自然)に対する姿勢なのである。

・・・であるから、此の第2話内における『桜吹雪が舞う中でリアル雛人形=木霊たちが踊る』シーンの意味合いもおのずと解って来る。(此の続きは明日4日(土)に書きに来ます))



≪2023.3.4≫

先日書いた映画「夢」1990年公開時のポスターですが、手元に無かった事から昨日~本日かけてネットで探してまいりました(汗)。
・・・中々状態のイイ物が無かったので、探すのが大変でしたが(今回UPしたモノは新プリントされたVerですが)↓ の画像2点を見れば当時のオリジナル版・ポスターの仕様が解り易いと思います。

それで、其の下にUPしたのが劇中で表現された(ILM協力による)山々に虹が掛かるシーン。ポスターは此のシーンのイメージが基となっている。












≪2023.3.8≫

本日書き込もうと思っていたのですが、事情で纏まった時間がとれず断念!。明日9日(木)必ず書きに来ますので・・・

↑ でUPしたポスターと本編の画像ですが、一応クリックするとサイズが拡大する様にしてあります。本編画像の方は小さいままだと大分分かり辛いと思うのですが、薄っすらとイイ感じに虹が掛かっておって、ポスターでは其の虹を(解り易くする為)強調した画となっていまして・・・其処の違いを示す為に3点貼った訳です。

ポスターの方は状態の良いオリジナル版が無く。いつもは状態が悪くとも旧版を(技術と根気を駆使し(苦笑))修復する事で何とかUPしていたのですが、映画「夢」ポスターに関しては治せる状態のモノが全く無かった為(仕方がなく)ソフト販促用の新装版(?)ポスター代用しましたが・・・

・・・何が云いたいか?というと、黒澤監督の色に対する此の強い意識、拘りが(後に掘り下げする予定の)重要なファクターである事を押さえておいてほしい・・・という事なのだが。



≪2023.3.9≫

映画「夢」の撮影は東宝撮影所にて行われ第2話「桃畑」の此の雛祭りシーンから入っており、締めは第5話「鴉」の撮影だったとの事で、両シークエンスは共に視覚効果・関連の都合でスケジュールが組まれており、基本的にエピソード順の撮影進行では無かった様だ。
黒澤作品としては珍しくVFX(当時の呼名では特撮、SFX)を多用した所謂『特撮大作』の様相が強く、スピルバーグに制作協力を仰いだのも(製作費の問題以上に)ハリウッドにおける最新VFXの導入が必須だからと考えたに違いない。
スピルバーグ印、要するに監督作、製作総指揮 etc を含めた作品では、盟友ジョージ・ルーカス率いたルーカス・フィルム傘下の特撮工房『ILM』参加が常連だったし・・・只、業界ではILMの仕事は高額というのが有名で、其処は世界のクロサワを師と仰ぐスピルバーグの協力が有ってこそ “成し得た企画” ・・・という事なのだナ。

個人的な印象を書いてしまうとすれば、本オムニバス映画は全て黒澤氏・単独でオリジナル脚本が書かれており、よく此れでワーナー・ブラザーズがOKを出したモノだ・・・と(*注・制作の背景を知っている方なら皆がソウ思うに違いない!)。
資料によると、スピルバーグは3年前の1987年にワーナーで「太陽の帝国」を撮っており、其の流れで映画「夢」制作の契約を取り付けたとあるが、両作は同じ日本絡みという事だけであって、テーマ的、企画の方向としても繋がりは全く無い。

偏に(↑ で書いた様に『世界のクロサワを師と仰ぐスピルバーグの協力が有ってこそ』なので)スピルバーグ無しでは不可能だった筈の(至極贅沢とも云える)黒澤プライベート・フィルムであり、だからこそ、今に語り継がれる正に気宇な名画と成り得たという・・・兎に角、映画史的(?)に運命付けられた様な(?)大変珍しい一品である事は間違いないのであって。



≪2023.3.12≫

云うまでも無くワーナーは正真正銘・アメリカのグローバル企業だし、スピルバーグ&ルーカスだって黒澤明、黒澤映画を崇めてくれてはいるが、コッポラの様に『Mr.クロサワにノーベル賞を!』~とまでは言っていなかったと記憶している。
映画「夢」は日本国内で制作資金が調達出来なかったとの事なので、此れだけ正当に本当の意味で日本発= “美しき日本文化” を海外に示せる絶好のチャンスでもあった企画で、(恐らく向うでも当初は『???』の連続だったと思われるケドも)結局ハリウッド側から理解を示し、初めて制作にGO!が出たというのだから、何とも皮肉な経緯と云わざるを得ない。

手元に映画「夢」国内公開時の批評の雑誌、書籍&データが残っているのだが、(本当~~~に残念ながら)絶賛、好評だったとは云い難い反応で、作品の本幹であろう核問題、環境問題 etc の方向に至っては、寧ろ『何故?オムニバス形式で撮ったのか』『何故?此の様な締め方をしたのか』等々(1990年では無く)今観た方がかなりの度合いで解り易いのかも知れない。

本ウェブアワードはスタートから受賞対象における作品の制作・初公開の時期を過去一年間に限っておらず、テーマにさえ合えばたとえ100年前に制作されておっても(洋邦問わず)受賞は『可』と成るよう企画してあるので。正しく映画「夢」が今の混沌とした時代に、最高賞のグランプリを獲得し得たのは必然なのだろうと。



≪2023.3.15≫

明日16日(木)から映画「夢」第6話「赤富士」の解説をしていきます。



≪2023.3.16≫

本日は昼食にタカキベーカリーの『石窯イギリスパン』を食しました!(^^)。此のパンは何といってもコーヒー&バターと併せて食べると地味に絶品でして・・・昨今ロシア vs. ウクライナ戦争の影響で、日本でもパン(小麦)が値上がりしていますが、(毎日色々なパン生活で楽しく暮らして来た身としては)此のニュースが遠く離れた国の出来事とは思えない今日この頃。



話を映画に戻して・・・
黒澤明は映画「夢」で初めて核問題を提起した訳では無く、先ず1955年の「生きものの記録」、それから映画「夢」の次作で1991年の「八月の狂詩曲 (ラプソディー)」で丸々1本全篇・核をテーマにした事がある。

今では(メディアの多方面で)核問題を取り扱うのがタブー視される傾向があるが、戦後の邦画界では其のタブーに斬り掛かる作品が少なくなく、TV洋画劇場枠で放映される事も多々あった。映画「夢」もフジテレビ系・ゴールデンの時間帯で放送されていた『ゴールデン洋画劇場』枠で堂々とノーカット放映されていた事があったし、何も不自然なケースでは無かった。・・・要するに、原発も何も話題に挙げる事自体にタブーは(殆ど?)無かったのだ。

ビギナーの方は(今となっては)御存知ない方が少なくないと思うのだが、映画「ゴジラ」という怪獣映画も、1954年に公開された本多猪四郎・脚本&監督の初代版は、核問題をメイン・テーマに据えた社会派の要素が濃い、大人向けのシリアスな劇映画で(怪獣物というと今では怪獣と自衛隊 etc とが喧嘩する、主にプロレス的な娯楽要素がメインと見受けられるが)怪獣映画と云っても、スタートの時点での本質はもっと真摯に核、戦争をテーマに突き詰めていた印象があった。



先に話題にした小津安二郎も1954年のゴジラに関しては高く評価しておって、要は劇中で語られる其の時代時代の重大で本質的なストーリー、テーマが肝心なのであって、怪獣物という特異なジャンルであるという事で差別、区別の様な行為はされなかったのだナ。

・・・小津氏の監督した映画全49作で核を提起した作品は無かったと記憶しているが、(此の件は大方で素通りされている様だが)小津氏が初代・ゴジラを高く評価していた事は特筆すべきと考えている。




≪2023.3.18≫

本日残念ながら事情で纏まった時間がとれず、明日19日(日)書きに来ます!



≪2023.3.19≫

勿論ハリウッドでも核問題を扱った映画は多数あり、映画「卒業」('67)でアカデミー監督賞を受賞したマイク・ニコルズは1986年に核燃料工場労働組合の活動家、カレン・シルクウッドの半生を描いた「シルクウッド」を撮っている。
主演はメリル・ストリープ。硬派な内容で第56回・アカデミー賞では監督賞、脚本(オリジナル)、主演女優、助演女優、編集賞の5部門にノミネートされたが、受賞はゼロだった。・・・「シルクウッド」は1994年2月19日(土)にNHK総合で放映されている位なので、御存知の方も少しはいるのかも知れないが・・・まぁ、こうしてネットで記事にでもしないと『???』という%が(今となっては)圧倒的なのだろう。

それから・・・イーストウッドの「ホワイトハンター ブラックハート」('90)に脚本(脚色)で参加している、ジェームズ・ブリッジスが1979年に自ら監督作として撮った「チャイナ・シンドローム」は、日本国内のTV地上波でも(記憶では)5回以上放映されている筈なので、コノ手の原発物としては代表的な作品であり、多くに認知され一番有名・・・なのかナ?もしかしたらコッチも昨今では『ワイは全く知らんゾ!』という風になっているのかも。

「チャイナ・シンドローム」も映画「夢」と同じく、日本国内でTV初放映がゴールデンの時間帯(日本テレビ系『水曜ロードショー』枠1985年2月20日(水))だったので、当時・地上波各局の “洋画劇場枠” が如何に(一般映画ファンにとって)大きな存在、有益な情報源だった事が御解り頂けるかと



≪2023.3.20≫

「チャイナ・シンドローム」で興味深い処をモウ少し書いてしまうと・・・本作が北米で一般公開されたのは1979年3月16日(金)なのだが、其の12日後の3月28日(水)に米東北部ペンシルベニア州・スリーマイル島の原子力発電所事故が(偶然にも)起こってしまったという・・・
(本作は原作の無いオリジナル脚本で)参考にした原発はあったのだろうが、米国内だけでなく、世界中を見ても其れまでスリーマイル原発事故程の大きな原子力事故の前例が無かった為(*当時想定された原発事故の規模を上回る過酷事故=レベル5相当)、図らずも(?)完全なフィクションの劇映画で 《近未来を予見しちゃった!》 という訳だ。

映画というメディアでは時々こういう事があるのだが・・・まぁ、他の予見的な映画ケースを此処で一つ一つ解説する・・・というのは止めといて(^^;)。それだけ「チャイナ・シンドローム」という作品がかなり “的を得た” 内容だったという事は確かなのでありまして、もし本作を未見の方がいたら是非一度チェックしてみて下さいナ・・・

因みに本作は旧・SW三部作や「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」('81)、「ポルターガイスト」('82)、「ゴーストバスターズ」('84)、「ダイ・ハード」('88)、「ゴースト/ニューヨークの幻」('90)、「スピーシーズ//種の種の起源」('95) etc を手掛けた事で知られるリチャード・エドランドが特撮(クレジットでの役職は『MinaturePhotographer』=ミニチュア撮影)で参加しており、主演は「お熱いのがお好き」('59)や「アパートの鍵貸します」('60)、「ミッシング」('82)のジャック・レモン。制作は「カッコーの巣の上で」('75)のプロデュースで既にオスカーに輝いていたマイケル・ダグラスが出演も兼ね担当と、コノ手の作品としては豪華過ぎる感じもなくはない(?)布陣となっている(こういう処は流石ハリウッド映画ならでは・・・と云うべきか)。



重要なのは「チャイナ・シンドローム」が(スリーマイル原発事故と相俟って)世界中で大ヒットした事で、用心深くなったというのも大きくあってか?(少なくとも)アメリカでは其の後・スリーマイル程の大規模な事故は起きていない。まぁ、直接は関係無いのかも知れんが、世界中で再生可能エネルギーのシェアが高まったのも、切欠は「チャイナ・~」主演のジェーン・フォンダが本作公開後、原発反対のロビー活動を始めたりと、有名人の発信が続いたのも功を奏したと考えて間違いは無いのだろう。つくづく映画メディアの影響力は凄いという事なのだが・・・(この続きは23日(木)に書きに来ます)







≪2023.3.23≫

昨年の11月から(正確には2022年10月30日(日)から)総合TOP頁のホットフォト・コーナーにて黒澤明の「七人の侍」('54)をテーマに(此の3月が一区切りでフィニッシュという予定で)延々と連載を続けて来たのですが、ホットフォトを「七人の侍」にしてから(特に今年に入って顕著に)『サムライ』 etc のキーワードでアクセスがやたらと伸びていたので《???》と勝手に『流石「七人の侍」の知名度は今も強力らしい』という風に思い込んでおったのだが、昨日『あぁ、此れが原因か』~っと、今更、遅蒔きながら納得した次第。

要するにWBCの侍ジャパン人気で『映画・アニメーション データファイル』も上がっていた(らしい)・・・という訳。
個人的にはスポーツ関連で『侍』とか『SAMURAI』を使うのは、かなり相~当~に違和感があるのだが、映画ファン以外・・・というか、「七人の侍」や時代劇に100%何の思い入れも無い(?)御客さんが本サイトに来て貰えているのだから、素直に喜ぶ処なのだろうネ。

勿論勿論、私めも日本代表は応援しておりましたので、今回のWBC優勝は喜んでおりまして・・・只、黒澤監督、三船敏郎、志村喬をはじめ七人の侍俳優も(時空を超えて?)意外なタイミングで注目されたのには、あの世で(喜んだというよりは)苦笑いしたか、微妙に驚いた(ズッコケた?)のではないだろうか???。



≪2023.3.23 (2)≫

本記事の冒頭 ↑ でも書いたが、『映画・アニメーション ウェブアワード』TOP頁では、最下部のスペースで3ヶに1回の入れ替えをし、歴代のウェブアワード受賞作を顧み再表彰していまして、2023年1~3月の作品は第14回・アワードで審査員特別グランプリを受賞した「ロジャー・ラビット」('88)。
今年の干支が兎という事もあって、新年スタートの “目出度い顔” として3月の今まで挙げて来ましたので、御目出度いという事では新年の年賀状代わりに貼った『赤富士』画像と並んで縁起としての幸先は滅茶苦茶・良かった(?)とは思いますが・・・

因みに「ロジャー・ラビット」の前の2022年10月~12月・再表彰作品は「七人の侍」だったので、サイトをよくご覧頂いていた方は映画「夢」グランプリ受賞への流れが把握出来たかと思いますケド。



≪2023.3.26≫

此処で又『赤富士』に話を戻しますが・・・
ブログ時代にも同じ様な話を書いた記憶があるのだが、赤富士の縁起の良さというのは一年の内でも(一定の条件が揃った)ほんの一瞬に近いタイミングでしか成立しないのを、偶然にも赤富士を見る事が出来たなら『イイ事がある』『最高に運気がイイ』『ラッキー!♪』~と云われているのであって・・・映画「夢」第6話の「赤富士」というタイトルはソノ辺を踏まえていないと(毎回ワンパターンの様だが、解説しておかないと此れも同じく)『???』となる筈であり・・・

因みに ↓ は葛飾北斎 (1760年10月31日(金) - 1849年5月10日(火)・江戸時代後期の浮世絵師) が画で表現した赤富士。(*画像はクリックするとサイズが拡大されます)







北斎の赤富士位は皆一度は何処かで見た事があるとは思うが、仮に初見の方だと『劇中みたいに全然赤くないじゃないか!!!』(苦笑)~と思われた方もいるかと。しかし、此れが本当の赤富士の『赤』なのである。

日本国内、世界でもアート界では赤富士といえば此の『北斎の赤富士』が最も有名なので、黒澤監督が北斎の赤富士、又は赤富士の赤を意識していない訳がなく、此の浮世絵2点をジックリ観て貰っておいて・・・続きは明日27日(月)に又書きに来ます。



≪2023.3.27≫

以前ブログで『黒澤監督はリアリストの極み』という方向の記事を書いた事があって、其の中で『黒澤明・監督作品における数ある時代劇では忍者が一切登場しない!!』~という論をぶった(唱えた)記憶があるのだが・・・

正確には黒づくめの忍者着=『忍び装束』を着た、所謂・漫画 etc に沢山登場スル様な(分かり易い)忍者は現実には(殆ど?)いなかった・・・という事から書き出したのだが、一応正しておかないと不味いので弁明しておくと(その記事内でも書いたのだが)1980年制作の黒澤明・制作.脚本・監督作=「影武者」劇中にだけは村民(農民)に扮した忍びがチョコッと登場している。

それもよーーーく観ていないと見逃してしまう位に小さい扱いで、黒澤監督の中で忍者という存在は極々小さかった事が窺えるのだが・・・恐らく嫌いだったのだろうネ。今風に云うと(商業)キャラクターと化し、超人的に誇張された、記号的・嘘の(スター的?)忍者像を物語内に組み込むのが兎に角『嫌だった』のだと推察する。

唯一「影武者」にだけ “忍び” という存在を出したのは、本作はというとコッポラ&ルーカスがプロデューサーとして加わっており、当初から大々的に海外で売り出す事を前提に制作していた為、外向けにあえて正確(現実的)な日本元来の忍び像を出したかったのだろうと。

松竹ヌーヴェル・ヴァーグと称賛された大島渚や篠田正浩、昨年逝去した(当サイトのBBSにも来て頂いた)故・崔洋一監督だって忍者物を撮っているので、邦画界で此の黒澤節はかなり異端と云ってイイのかも知れないが、要は(頑固に?)其処まで貫く『リアリストだった』という訳なのである。



本記事 ↑ ≪2023.3.4 追記≫ 内で書いた様に、映画「夢」はファンタジー要素が大分濃いにも拘らず、第1話『日照り雨』ラストに掛かる虹表現が一見・至極地味で・・・恐らく他の洋画監督だったなら、同日に貼った同ポスターの様なグラフィック・デザイン的に(分かり易い)虹表現を劇中で遣っても間違いでは無い(?)と判断したのだろうが・・・

此の虹表現でも解る通り黒澤監督は(ILMが関わりファンタジー色濃厚なシークエンスの見せ場であっても)和の微妙な濃淡=日本の伝統的な美の感覚を尊重しているのが見え、初見の際も(『日本人である私めの目にとっては』なのだろうか?)最高に美しい虹がスクリーンに掛かっていると見惚れてしまった記憶がある。
コウイッタ嘘の無い拘りがあったから作品にある種の価値が発生するのだと、世界に羽ばたいた黒澤時代劇の真髄を見た想いであり。



≪2023.3.28≫

では何故?リアリスト・黒澤監督は第6話「赤富士」(英題:Mount Fuji in Red)をあのような内容にしたのか???
此の続きは明日29日(水)書きに来ます。



≪2023.3.29≫

先に書いた通り赤富士というのは縁起が良く、色も北斎の浮世絵で描かれた様に現代で云う純粋な『赤色』という訳では無く、イウナレバ、富士が茶がった瞬間を日本では昔から目出度い『赤富士』としていた・・・この前提を踏まえた上で映画「夢」第6話「赤富士」を観て貰いたいのだが・・・

本作の赤富士は最終段階で ↓ の様に(正に字の如く)『真っ赤赤』に成った処で締められており・・・(*画像はクリックするとサイズが拡大されます)。





先に第1話ラストにおける、虹の表現は繊細な色彩の妙が有り・・・という(細か過ぎる?)解説をさせて貰ったが、此処では一転して鮮やかに(大胆とも云える)目が痛い程に発光した赤で、正しく現代版「赤富士」とも取れる様相に(同題名の劇中あえて)している訳ですが、もしかしたら、此の新・赤富士を見て『キレイ!』『美しい!』~と感じる方も全体の数%はおられるのかも知れんが、まぁ、普通・大体の方は『物凄く危険!』とか『早く逃げないと!』~という感じで、間違っても『あぁ、これは縁起が良いゾ』(苦笑)とは思わない筈。

本作は第1話のラストと第2話のエピソードが “山神信仰” から来ていると ↑ ≪2023.3.3 追記≫ で書いたが、(各話エピソードは完全に分かれている様で)此処で日本を代表する山=富士を此の様な状態で出すというのは、全ては繋がっており、最終的に一つのテーマに行き着く様、脚本が練られているという・・・(此の続きは明日30日(木)書きに来ます)



≪2023.3.30≫

↓ 2点のスケッチ画は、黒澤監督が撮影に入る前に自らで描いた『赤富士』の絵コンテの一部ですが、ILMが富士のVFX制作に入る前の指示として・・・という事でもあるのだろうから、富士は燃えているかの如く(文字通り)真っ赤赤に成る様、最初から構想していたのが解る。
赤富士の向うのバックで複数の原発が爆発している描写も(当初から)考えていた事も窺え、此のエピソードは(其れまでの各話と一転し)ダイナミックな本来の黒澤節が(文字通り)爆発している様にも見えるのだが・・・








・・・只、実は映画「夢」では初代・ゴジラを監督した本多猪四郎が演出補佐(という役職で)参加しており、正式にクレジットもされている。・・・因みにメイキング映像では初代・ゴジラ好きのマーティン・スコセッシ(第5話「鴉」で「フィンセント・ファン・ゴッホ」役として出演)が、撮影現場で本多監督に会えて喜んでいる様子が見られる。

映画「夢」で本多監督は何処まで任されていたのか?極秘扱いの処が多いので正確な記述が出来ないのだが、どうも実質的な第二班の撮影と、特撮シーンの演出は完全に任されていたとの事らしい。
本多監督は1985年の前作「乱」でも演出補佐として黒澤監督を支えたが、映画「乱」における一の城・炎上のシーンでは屋外に巨大で精巧な城のセットを作り、本多監督が単独でメガホンを取っていた(此方はメイキングが公開されており、確証の取れた情報)。

其の際、黒澤監督は本多監督に完全に任せ、撮影現場にも一切立ち会わなかったとの事なので、恐らく映画「夢」第6話「赤富士」のオプチカル合成 (Compositing) ではない模型個所と、エキストラの避難シーン etc も本多監督が演出したと睨んでいる。(富士噴火時の効果音の使い方 etc ド~~モ怪獣映画の臭いがプンプンしとるので)



初代・ゴジラと云えば反核映画の代名詞的作品であり、其の監督が第6話「赤富士」特撮シーンの指揮を(単身で)遣っていたのであれば、本多監督・最後の特撮演出シークエンスという事でもあり、映画史に残る名・裏エピソードなのだが・・・ハリウッド映画の事なので契約の事情 etc 色々ありそうなんで、多分今後も公表はされんのだろうケド。残念ながら。

考えようによっては、本作全体は本多監督色が濃厚な往年の特撮映画・仕様の企画でもあり( ↑ ≪2023.1.29 追記≫ でも記したが、当初はもっとふんだんにVFXシーンが入る予定だった)、スピルバーグがゾッコンで制作GOを乗り気になったのも納得出来得る話である。

本日はモウ一回書き込みにやって来ます。



≪2023.3.30 (2)≫

此の記事も前半の『オムニバス映画祭2022』からが2022年12月7日(水)に始まり、長らく遣って来ましたが、いよいよ明日31日(金)をもって終了します。
明日今後の予定を書いて締めますので、ドウゾ宜しくお願い致します。



↓ の画像は赤富士の噴火の状態を追ったモノですが・・・

ここからの赤富士の表現は表現主義の抽象美術(表象からある要素・性質を抜き出す芸術)と解釈していまして、只、見た目の直接的なビジュアルというよりは内実のテーマを現わしているのであって、だから其の前振りという事もあって第5話「鴉」でゴッホ本人を登場させていたのだと考えています。








ゴッホはオランダ出身で印象派の画家として広く知られていますが、20世紀初頭にはドイツで起こったドイツ表現主義に圧倒的な影響を与え、追っては(日本を含む世界中の)前衛芸術にも影響を与え、現代芸術における先駆けへと至った、いわば今のアート界にとって非常に大きな存在であり。

黒澤明の手による絵コンテ、スケッチ、絵画と映画の関係を見ていると、印象派と表現主義・・・晩期の映画「夢」においては前衛芸術の影響が垣間見られる。
又、黒澤監督は青年期に画家を目指していた事もあってか、映画界に入ってからはフランスの印象派におけるリーダー的存在として知られる画家=ピエール⁼オーギュスト・ルノワールの次男、映画監督のジャン・ルノワールと親交があったというので、特に西洋の芸術運動に思い入れが強かったのは間違いない処なのだろう。



≪2023.3.31≫

↑ の赤富士の噴火画像に話を戻しますが・・・

先に此の赤富士の容姿を “現代の赤富士” “新・赤富士”とも書いたが・・・もう一つ形容してしまうと(北斎の赤富士との対極として) “人工着色の赤富士” というのが一番シックリと来る形容の様にも考えている。
先にも書いた様に本・第6話のタイトル=赤富士は、赤い富士という『見た目』『容姿の』赤富士という訳では全く無く、赤富士をモチーフにもっと深い処を抽象的にスクリーンで映し出しているのである。・・・因みに、此の『赤』というのは ↑ ≪2023.3.20 追記≫ で触れた映画「チャイナ・シンドローム」ポスターでも表現されている人類にとっての警戒色=要するに(正しく)“核分裂の色彩イメージ” であり、もしかしたら世界中の大部分で共有されている意識なのかも知れない。

要するに『新・赤富士』=『現代日本』自体と置き換えられる迄に発想が飛躍出来たのなら、其の後の第7話「鬼哭」の地獄絵図、第8話「水車のある村」のラストへと続くのが、すんなりと(「新・赤富士」を挿入した意図が)解り易くなると思うのだ。



劇中の台詞には明確に『原発』『水爆』『放射能』という単語が出て来るので、新・赤富士というのは(あらゆる意味で)核にズップリ染まった戦後の日本・・・という意味合いが強く、↑ 画像の噴火の描写(*先に書いた通り、恐らく本多監督の演出が濃いと臆度していますが)も単に自然界の現象としての噴火を描写しているという訳では無く、本質的にはメルトダウン(炉心溶融)事故を核の象徴としてオーバーラップさせ、抽象表現していると解釈するのが妥当だろう。

此のシーンを観て、黒澤明(七人の侍)×本多猪四郎(初代・ゴジラ)両者の代表作が同じく1954年公開という(映画ファンにとっては)感慨もあり、ある意味で此の合作が現代日本を鋭く風刺=最も巧く表現し大きなシーンだったのでは?と(この記事を書いていて)思うようになった。



≪2023.3.31 (2)≫

元々地震国の日本中に原発を(まるで鬼の首を取ったかの様に?)ボコボコボコボコ築いたスタートの基本路線が間違っていたのであって、2011年3月11日(金)あれだけの大きな原発事故の教訓があっても、核依存の状態から脱せられないのであるならば、此れは(今後の事を考えると)絶望的に200%病んでいて、既に取り返しのつかない末期症状と云わざるを得ない。

時々聞く、“黒澤明が映画「夢」で3.11を予見していたか?ドウか?” という声については、正直な処・本人に訊いてみないと解らないが、第6、7話を観ていると(もしかしたら)先に来るもっと大きな震災や、複数・同時による原発事故を想定して心配していたのではないか???という気もする。

どちらにせよ、劇中で日本は核依存が止められなければ『国ごと亡ぶ』と明確に提示しているのであって、私めも黒澤、本多・両監督と完全に同意です。日本に明るい未来は絶対に無いと考えています!。



・・・という、映画「夢」の解説でしたが・・・

チョット時間の都合で予定していた残りの文が書けそうにないので、後は4月に入ってから(本記事内に)もう一回書きに来ます。



≪2023.4.3≫

本日たまたま偶然、映画「夢」1990年公開時の(状態の良い)日本版・ポスターが手に入りまして、イイ機会なんで早速此処でUPしてしまおうかと!。↓





(*画像はクリックするとサイズが拡大されます)↑ ≪2023.3.4 追記≫ でUPしたソフト販促用ポスター2種と見比べて貰えれば面白いと思いますが、今回の日本版(劇場公開時)のポスターは虹の表現が劇中よりチョット派手目・・・という微妙なニュアンスで、新版のソフト販促用ポスター2種(恐らくワーナー版だから基本的に海外仕様)よりは大分地味目・・・という具合に成っています。

今回のは完全に日本版なので、恐らく黒澤監督の御眼鏡に適ったグラフィック仕様なのだろうと。イヤイヤ、(映画ファンにとっては)これは貴重かと思います。
・・・というのは、≪2023.3.4 追記≫ の際ネット上で散々公開時のポスターを探したのだが全然見つからず、だから代用として先のポスター2点をUPした位なのだから。

それだけ公開時の日本版・映画「夢」ポスターは状態のイイのが(世間で何故か?)残っていないのだナ。・・・まぁ、状態がイイといっても、今回も毎度の事ながら此方で少々修復したのですが。
今現在ネットで上がっているポスター画像としては、国内&海外版・合わせても一番状態がイイ物をUP出来たかと思っています!。



それにしても、本ポスターが手に入ったのも(本当に)全くの偶然でして。
本記事として此れが最後の最後のオチで・・・という事になりそうだが、折角なんで(今後のお知らせの事もありますので)数日後にモウ一回書きに来ます。



≪2023.4.5≫

明後日7日(金)本記事最後の追記をします。



≪2023.4.7≫

↑ ≪2023.4.3≫ で書いた記事は(少し?)興奮しながら書いてしまいまして、取り留めの無い感じになってしまいましたが・・・もしかしたら(?)↑ は劇場公開後にリリースされたソフト販促用の可能性もあるのかナァ?、兎に角、このグラフィックが1990・劇場公開時の仕様であり、それは間違い無いッ!・・・という事で。

さっき調べたら、アメリカ版のポスターでも似た様な仕様のVer.が一部あったので(ただし、やはり保存状態は悪い感じに見受けられたが)、当時からポスターは国内、海外で沢山・色んな種類を出していた様だケド。

只、本当にウチで手に入ったのが(現物を直に見て)間違いなく一番(?)状態が良いのは確かな筈で、以前から時々探していたのだが『やっとこさ綺麗なのが見つかった!』~という感じでして。
本記事の追記も『END』という処で此のポスターVer.が手に入ったというのも、まぁ、運がイイというか?只の偶然???と取っても(受け取っても)正直ドッチでもイイのだが。

考えてみると昨年・年末までの前記事『2022オムニバス映画祭』で書いたサッカーW杯・カタール大会でも(先んじて応援していると書いており、同期間に総合TOPの『名画座ファイル』で特集をも組んでいた)フランスが、決勝で敗れはしたが堂々2位までは勝ち進んだのだし、本記事でも先に触れたがWBC日本代表が全勝優勝!・・・オマケに日本プロ野球のペナントレースでも昔から応援しているチームが開幕5連勝!と、客観的に幸先は良いのかもネ(こう書いていると大嘘を書いとる(?)みたいに、妙に勝ち過ぎの感もあるのだがネ(苦笑)全てホントの話なので)。

・・・イヤイヤ、要は此の国内版「夢」ポスターの中味が重要なのであって、一応のヒントは ↑ ≪2023.3.3 追記≫ etc で出したつもりなんだケドも、後は第8話「水車のある村」(英題:Village of the Watermills) をジックリ観て貰って本ポスター(の意味合い)を各人独自で謎解きして貰えれば・・・と思っています。(* ↓ 各画像はクリックするとサイズが拡大されます)。










総合TOP頁の4月・ホットフォトも引き続き傑作「七人の侍」仕様としまして、「七人の侍」の連載は3月までとしていたんですが(*この件に関しては ↑ ≪2023.3.23 追記≫ にも記述があります)折角「侍」「SAMURAI」 etc キーワードで来て貰えているんだったら・・・という事で。

よくよく考えてみると、“ラッキー7”という文句(?)も、元々の発祥はベースボール由来なので、スポーツと『7』は親和性があったのかも知れんネ。
・・・かといって、いつまでもTOPで「七人の侍」ばっかり遣ってる訳にもイカンので、モウ6ヶ月目という事もあり、今回は絶対に此の4月で完全終了としますが。(本記事の締めも本日7日(金)です!・・・別に此処まで縁起を担いでいるという訳では無く、たまたまですが)

本記事・冒頭で書いた3ヶ月に1回・更新のウェブアワード・ホットフォトも既に「ロジャー・ラビット」(1~3月) から⇒「風の谷のナウシカ」(4~6月) に代わっていますので、チェックの程宜しくお願い致します。



・・・と、此処からは今後の話になりますが・・・

昨今のウェブアワードは前後期の年2回開催と成っていまして、コロナ以前の4年前までは年1回(3月開催)という事もあり、その前例に従って前期は3月開催が定着していたのですが、見ての通り今年は昨年度・受賞作品の解説記事(『2023オムニバス映画祭』という名目)に専念してしまいまして・・・

ウェブアワードの次回予告でも書いた通り、昨年は女優ジュディ・ガーランド生誕100周年という、映画史上の記念すべき年だったという事もありまして、通常ならば3月開始の第1弾で『ジュディ・ガーランド所縁の』特集を組む筈だったのですが、先の事情で延々と(?)オムニバスの話題を(色々と時事の話題と絡めて)続けて来まして。

それでは今年ウェブアワードは中止なのかい!?・・・という訳では勿論無く、ジュディ・ガーランドの誕生日は1922年6月10日(土)なので、今年のウェブアワード・前期=第18回は6月10日前の出来るだけ近い月日に開催し、後期=第19回はジュディ・ガーランド生誕101周年という事で、今年9月か遅くても10~11月上旬開催を予定しています。

既に選考は進んでおり、これから詰めの状況なのですが・・・今年・此処でのアワード全てはジュディ・ガーランド生誕100~101周年仕様に専念しますので・・・
後の詳しい情報、近況はブログ頁から入れる特設頁に載せますので、其方をチェックして下さい。



長文最後まで読んで頂き有難うございました。(*これで本記事の追記は最後ですが、もしかしたら本頁で後日修正、追加のお知らせを入れるかも知れません。何卒ご了承下さいませ)