2022年8月藍生主宰句| 1945年(昭和20年)
8月15日終戦日
-疎開児童小学一年生 齊藤杏子の記憶- |
黒田杏子
| 2022年8月藍生主宰句 |
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黒田杏子
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那須野ケ原のその端の村終戦日 馬小屋に馬二頭居た終戦日 父の生家に人つどふ終戦日 聴きとりにくきラジオを囲む終戦日 「戦争は終りました」と母の声 祖母クニのほのかな微笑終戦日 つどひきてみんな黙つて終戦日 ひとりづつ黙つて帰る終戦日 銀やんまあをすぢ揚羽終戦日 東京の家の間取りを終戦日 シンガーミシンも疎開した終戦日 母の手縫ひの黒のブラウス終戦日 終戦日小学一年夏休み 学校まで片道一里終戦日 トマト熟れ畑に火の玉終戦日 往還へ出て走り出す終戦日 聳へ輝く雲の峰終戦日 飛ぶやうに足半草履終戦日 往還を荷の無き荷馬車終戦日 深井戸に大玉西瓜終戦日 |
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