例会トピックス 

第241回 藍生4月例会

(平成26年4月13日)
会場:あうるすぽっと会議室B

主宰ご出句

 花冷の柩を閉ぢてあたたかく

 花の都の一隅の句筵なる

 花満ちてどこへもゆかず本読んで

 満開と句碑の寺より花便り

 年重ねきしことうれし花筵  


特選句
 

恋猫に犬の真似して吠えてやる

十二度めぐる母の忌牡丹の芽

花の雨図書の返却ポストまで

風の夜の捨蚕は夢を見てゐるか

春愁や鞄の中の葡萄パン   

もうすこし生きる途中の桜かな 

春愁と書き春愁を引き寄する  

朝桜転校生と思はるゝ 

ふつくらと東寺月光花に逢ふ  

遅く帰りてたけのこ飯が待つてゐる 

口重き息子に春のシャツを買ふ  

マラケシュの夕日のにほひ金盞花  

潮騒の日がな大島桜かな      

散り残る桜急がず歩みけり 

山桜強く吹かるゝ定めなり 

時止るやうに止みたる花吹雪

朝桜奥駆の道熊野まで      

花吹雪ときどき見ゆる星の数    

勝持寺のさくら西行のかなしみ

ていねいにはげしく揉まれ一番茶

山櫻四方にじつくり句を敲く   

孫に説く反戦花の上野公園  

木歩碑に詣でて花見納めとす    

笑ふこと少なき日々の暮遅し    

芽吹かんとして雪に折れ風に折れ  

花の夜の独りを覚めてゐたりけり

わが古稀や花満開の誕生日   

山ざくら咲き初む里に父帰す 

仏生会の一部始終を競詠す    

春雷に来客ひとり仮事務所    

夕桜白雄の句碑に人を待つ 

橋の名をたしかめてゆく夕桜

半田 良浩

水野 浩子

依田 百合

山崎志夏生

秋山 洋一

栗島  弘

石橋玖美子

田中 啓介

秋山 英子

半田 真理

竹内 克也

中村 朋子

北村 照子

田中 啓介

田中 啓介

石橋玖美子

木寺 洋子

成岡ミツ子

沖山 充弘

寺澤 慶信

加村 維麻

河村 晶子

二宮 操一

丹羽 悦子

浅見 宏子

後藤  洋

原田 桂子

竹内 克也

深津 健司

剱持 育代

加村 維麻

寺澤 慶信

 

記:石橋 玖美子


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