例会トピックス 

第238回 藍生1月例会

(平成26年1月6日)
会場:中央大学駿河台記念館

主宰ご出句

生きていたKОSUKE君も寒稽古

  引越しの
物捨てて拾つて捨てて賀状読む

初夢の母と句集のこと少し

  久保田淳校注岩波文庫新刊
読初の文庫西行全歌集

ソウルより女人飛び入り初句会

  

 



 

特選句
 

木は裸となり罪人を嗤ふなり 

歳晩の氷りし墓を拭ひけり

枯れ残るものの向かうの枯野かな 

つはぶきのひかり伊賀坂甲賀坂

煤逃げの夫の猫背を送り出す

蕪鮓の届く鮒鮓の届く 

初雀ひよどりも来て並びけり

一打ごと月を歩ませ除夜の鐘 

冬の虹ネルソン・マンデラ氏逝く  

高瀬川一之船入鉢叩 

撞き終へし撞木の揺れも初昔

買初の真紅の薔薇を供へけり  

生きてきて葱一本を引く日かな 

ニコライの鐘しづかなり初句会 

冬ぼたん四日の月を上げにけり   

東雲の空の色なる切山椒 

今年こそ今年こそはと初句会

くらやみに眼の慣れてゆく除夜の鐘 

夕冷えの猿啼くこゑでありにけり 

餅一枚焼いて独りの雑煮椀 

一つづつ北窓閉ぢて年をんな 

星々の手にとるやうに寒に入る   

初夢に櫻ふぶきてゐたりけり 

初富士の暮るる頃なりここに住む  

すべてから逃れきました初句会 

放浪を夢見る冬の流星群 

埋火や帰国する人残る人  

野佛に近く枯れ菊あたたかき   

寒に入る寮に暮らして隣りあふ 

岩崎 宏介

原田 桂子

後藤  洋

岩崎 宏介

石橋玖美子

半田 真理

辻  みを

石田 六甲

剱持 育代

城下 洋二

今野志津子

城下 洋二

栗島  弘

大岩旅人木

鳥井 月清

野木 藤子

後藤 清美

山崎志夏生

沖山 充弘

井上 英子

増田眞理子

深津 健司

鳥井 月清

佐野  和

臼井 富士

小池 啓子

山口 禮子

田邉 文子

秋山 洋一

 

記石橋玖美子


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