例会トピックス 

あんず句会(藍生関西7月例会)

 (平成23年7月15日)
会場:曼陀羅山寂庵
兼題:炎昼・
滝・胡瓜揉


主宰ご出句

      くまくす

一の瀧二の瀧熊楠の山路            
地震津波骸原子炉国
滝の壁嘆きの壁のとどろける
山姥の真夜はかなしむ瀧の音 
瀧に打たるるしばし月に打たるる

 

特選句
 

傘さして今なら泣ける梅雨寒し

手に蛍来る此は母か此は妹か

きっちょむ

吉四六を呷り猛暑日ふきとばす

東塔大修理法要雲の峰

訪へばこたへて滝の迫り来る

遠ざかる白き日傘のふくらはぎ

あかときのかなかなははの逝きたまふ

寂庵のけふ初蝉をききにけり

轟ける夜の瀑布に夜の虹

簾巻く比叡山頂見ゆるまで

蛍二三大字只見字只見

炎昼の出島に灯し砂糖蔵 

炎昼や見知らぬ街の交差点

深き淵より炎昼へ逃がれきし  

逆立ちのブロンズの河馬滝へ跳ぶ

むらさきの炎昼を素手にて触る

夕焼けてきのふの我の許さるる

われの桐妻のねずこよ祭下駄

老鶯の饒舌真実の寡黙

金  利恵

橋本 榮治

 

藤平 寂信

佐々木 志う

奥  良彦

上野  敦

さとうかしこ

長  晴子

安土 八重野

清水 憲一

橋本 榮治

森光 梅子

大澤 玄果

河辺 克美

井崎ユキ子

河辺 克美

寺島 麻里

橋本 榮治

宮田 泰子







     


  記:長晴子


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