お坊さま宵々山の舞妓はん　　　　　　　　　　
月鉾の大夕立ののちの丈
　　　　　さるお人の
こゑの名残りを天心に梅雨の月
嵯峨野僧伽の土用芽を刈りすすむ
髪洗ふ染めず白髪を抜かぬまま
　

雷鳴の宵々山に山の建つ

塩を撒く長の一声(いっせい)鉾の建つ

ゆふだちや砂に画かれし魚跳る

山鳩のこゑやま昼の髪洗ふ

平城山の翳りが兆し夕立来る

雨の天衝いて出を待つ月の鉾

鱧の皮親子三人やや平和

山門の羅生門めく夕立かな

出迎への鶴屋吉信白縮

髪洗ひ夜の水族館めぐる

鉾町の一燈昏き夕立かな

月琴の弦の四本鉾まつり

安土八重野

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植田　珠實

岡本　弘子

奥　　良彦

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河辺　克美

さとうかしこ

橋本　榮治

橋本　　薫

曲子　治子

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