例会トピックス 

第193回 藍生2月例会

(平成21年2月1日)
会場:池袋芸術劇場大会議室

主宰ご出句

うぶすなの杜雪割草節分草

雛流す常世の涯の浪の音

妣のこゑ節分草の咲く頃ね

 

特選句
 

野梅ひらくほとりに斧の匂ひして

みじろがず寒木瓜ゆつくりと開く

俎の朝日もろとも薺打つ

むかしからふたり寒卵二つ

後悔のかたちか蓮枯れゆける

薄墨濃墨朱墨大寒の雨

叱られずほめられもせず寒卵  

さういえば冬の蝶には逢つてない

大寒を怖れぬ妻を畏るべし

書くことも母おもふこと冬日かな

憤ることも億劫着ぶくれて

会釈して人すれちがふ小雪かな

ゆるぎなき真紅のうねり冬牡丹

或るピアノソナタにひそむ雪女郎

白梅一輪この告白を許されよ

日輪の天心にあり寒牡丹

かはるがはるに冬天に子をかかげ

人往き来その橋桁の青氷柱

初不動信濃の空のつき刺さる

ふるへても冬の牡丹はそこにゐる 

白梅や小幅に歩み一万歩 

山口都茂女

木津川珠枝

大貫 瑞子

栗島 弘

城下 洋二

藤井 正幸

小木曽仁子

岡崎 弥保

二宮 操一

はたちよしこ

石橋玖美子

二宮 操一

岡崎 弥保

後藤 智子

野木 藤子

岩井久美惠

森田伊佐子

原田 桂子

内山 森野

岡崎 弥保

湯本 知代


 

記・写:後藤 洋


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