例会トピックス 

あんず句会(藍生関西2月例会)
 (平成20年2月15日)
会場:曼陀羅山寂庵
兼題:寒雀・冬薔薇・左義長

主宰ご出句

白加賀の雪に咲きだしたるあした
 白加賀=白梅の種類 
細雪また牡丹雪細雪
冴返る月のひかりに句を記し
蕗のたう四合の酒あればよし
書きとめて句を書きとめて雪を聴く
 



特選句
  春濤や流人の国に生れ育ち        
蕗の薹だあれもいない部屋に座す     
いもうとは働きにゆくふきのたう     
空海の母も登りし雪の道         
雛作る一途の雪となりにけり       
とは言へ春の雪投げたり食べたり     
車椅子押され背中をおされ春       
バレンタイン・デー勤めの妻と待ち合はす 
昃れば色の縮んで蕗の薹         
白魚を買うてさみしくなりにけり     
春の雪母となりゆく祖母となりゆく    
臘梅の根元に潮の匂ふ網         
白魚を十尾数へて飲み下す        
むらさきの雪片ふきのたう六つ      
娘に持たすビーフシチューとふきのたう  
托鉢の声天が吸ふ春浅し         
二冊目の十年日記蕗の薹         
客人に雨戸閉めたる余寒かな       
白魚が好きで無口で子煩悩        
着ぶくれて諦観により成り立てる     
絞りきりたる旧正の明りかな       
春雪や小さく大きく悄気かへり      
白魚は喰はれ眼高は見つめられ      
透明はさびし白魚喰らふなり       
大覚寺道残雪のひかりけり        
蕗の薹うすむらさきに勇気得て      
冷たしといふ老女の掌温かき       
水木 風子
茶谷 幸子
藤田 翔青
河村喜代子
橋本 榮治
河辺 克美
藤田 翔青
池田 誠喜
永井 雪狼
米田多美子
安土八重野
滝川 直広
藤平 寂信
河辺 克美
岡本 弘子
太田 智子
茶谷 幸子
大澤 玄果
氏野 光子
田中 櫻子
曲子 治子
河辺 克美
寺島 麻里
藤田 翔青
長  晴子
太田 智子
吉成 素子










記:滝川 直弘 写真(c):長 晴子


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