例会トピックス 

第179回 藍生5月例会

(平成19年5月6日)
会場:芸術劇場大会議室

主宰ご出句

先生は五月十日のお生れなれば
新茶供ふる青邨師百十五
軽暖のあけくれ碑文字書き継げる
牡丹散る音月の八十八夜


 

特選句
  どのやうに生きてもこの世かぎろへる
芍薬の最初の一花風荒るる
春月や黒髪重き子となりし
術後一年筍を煮てをりぬ
とほき日も雨けふも雨木の芽和
御衣黄のひとかたまりの残花かな
うら滝におびええてゐたる春の鹿
行く春の燈台守の見当らぬ
ほの昏き菜の花の町句帳尽く
麦秋や父にあふべく兄の許
花びらや石工は石に腰かけて
頭痛目まひ青梅など太るころ
暮春の滝見にゆくエレベーターひらく
八十八夜父のあとより風の来て
月あげて駅舎八十八夜寒
青天子
今野志津子
大貫瑞子
石橋玖美子
門奈明子
山口都茂女
岩井久美惠
鈴木信幸
高橋由枝
深津瑩子
栗島弘
野木藤子
有住洋子
藤井正幸
中田千惠子
 

記:後藤 洋


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