ニキビ

ニキビとは・・・

ニキビとは毛穴が,皮脂や角化した細胞(垢)などでつまった状態のことです。
皮脂が分解したり,細菌感染により炎症をおこしたものが多く尋常性座瘡と呼ば
れています。



ニキビの種類          

白ニキビ・・・ニキビのはじまりで毛穴の出口に脂が貯まってできる状態

黒ニキビ・・・毛穴が詰まった後に毛穴がひらき,酸化したもの。
         周辺が赤くなりつつも,中心部は黒く目立ってきます。

赤ニキビ・・・常在している菌が関係して赤く腫れたもの。
         ここまでくると痛みを感じ,治療に時間がかかります。

黄ニキビ・・・ニキビが炎症し続け,真皮内に膿がたまった状態。
        ほとんどのニキビは膿がつまっていますが,膿がさらに
        大きくなった状態。





ニキビの発生原因       

1,皮脂腺からの脂の分泌が盛んになることです。脂腺の肥大化が関係。

2,毛穴の出口が硬くなる事です。皮膚の角化の亢進は,皮脂の中性脂肪
 と細菌の持つ脂肪分解酵素によって生成される遊離脂肪酸が原因となります。

3,肌の内部に存在する細菌のアクネ菌です。この菌は酸素のすくない状態で
 増殖し,炎症をおこします。



ニキビの発生箇所     

ニキビが出来る場所は限られています。顔の前額部,頬部,口囲,下顎部に多く
見られ,首筋,胸,背中や胸の中心部にもできます。

足の裏や手の甲には一切できません。

これらの偏りはニキビができやすい脂の通り道である脂腺が集中しているため
です。



ニキビの原因

毛穴にある皮脂腺が男性ホルモンの刺激により皮脂の分泌を盛んにします。
毛穴のなかにいる,ニキビ菌が皮脂を分解するため,毛包は刺激を受けて炎症を
起こします。しかし,こうなる原因にはいろいろな要素がかかわりあってきます。

食べ物→以前はチョコレートや砂糖とニキビの関係があるようにいわれてましたが,
        明確な関係はないことがわかりました。極端な偏食をせずに,バランス
        のよい食事をとる事が大切です。

飲酒→アルコールの飲みすぎは血中の中性脂肪を増やし,皮脂の分泌を
      増やします。深酒による夜更かしも悪化の原因になります。


睡眠不足→寝不足,夜更かしはニキビを作ります。午後10時から午前2時の
         間は成長ホルモンの分泌が多く,新陳代謝を盛んにしてニキビを
         治す大事な時間ですので早寝早起きを心がけましょう。


便秘→便秘になると皮脂の分泌が多くなりニキビを悪化させるといわれています。

月経→黄体ホルモンに男性ホルモンのような働きがあるため,生理の前になると
      皮脂の分泌が高まりニキビが悪化する事が多いようです。


ストレス→精神的ストレスは皮脂の分泌を増やして,ニキビができやすくなります。

紫外線→日焼けにより毛穴がつまりやすくなり,ニキビができます。



治療                                

抗菌剤→炎症のあるニキビには,有効な抗生物質の外用剤や内服剤を

低用量ピル→低用量ピルではまれにニキビが増える場合もありますが,飲み続けて
           軽快,消失する物もあります


漢方→ニキビの治療に有効な漢方薬がいくつか知られています。
      当帰芍薬散,桂枝茯苓丸等では,ニキビだけでなく生理不順の改善も
      期待できます。清上防風湯,十味敗毒湯,荊芥蓮翹湯なども,ニキビ
      にかあんり有効です。

ディフェリンゲル→諸外国ではニキビ治療の標準薬とされています。
             毛穴のつまりを解消してにきびの初期病変である微小面疱
             を改善するというトレチノインのような作用がありますが,
             トレチノインよりも赤みや乾燥といった皮膚刺激症状は少な
             い外用薬です。