京葉カン卜リー倶楽部(18H、千葉市若葉区多部田町802、TEL043-228-1531)は、3年ほど前からスロープレー防止に「ファーストプレーアワード」としたユニークな対策を実施しているが、今年も内容を一部変更して10月10日から開始した。実施期間は12月中旬までとしている。
秋から冬にかけた日没の早い時期に実施している制度で、ハーフの所要プレー時間を定めて、それより早くホールアウトした組には賞を贈るというもの。
この賞の対象となるのは、”1組4名ブレー”、”キャディ付き”、”1ラウンドプレー”となっている。設定時間をクリアすれば、マスター室で全員に500円ずつキャッシュパックする。
設定時間は昨年まで一律ハーフ2時間としていたが、今年は”7時台のスタートはハーフ1時間49分以内”、”8時台は1時間59分以内”、”9時以降は2時間9分以内”と定めて実施している。設定時間を変更した理由は、遅くスタートする組が不利になるためとしている。
同CCによると、昨年は多い日で10組ほどが設定時間をクリアしているという。ただし、トップスタートがスロープレーの日はゼロ組の可能性が高いとしている。前半、後半のハーフとも賞の対象で、昨年は延べ約200組が設定時間をクリアした。
同CCの瀧波貴之代表取締役は「スロープレー防止では、これまでポスターで呼び掛けるなどの対策を実施したものの効果が現われなかった。この制度を取り入れてから、プレ|ー時間は確実に短縮している」と語っている。
従来通りマーシャルカーも走行させているが、注意する回数も確実に減っているようだ。当初は会員から批判の声もあったようだが、現在は賞をもらったゴルファーから「うれしい」との声が多くなったという。
ちなみにゴルフ規則第1章エチケットの「プレーのペース」では、”前を空けずに適切なぺース”として”プレーヤーは適切なペースでプレーすべきである。委員会はすべてのプレーヤーが従わなければならないプレーのペースのガイドラインを制定することができる”などと細かく定めている。
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