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はじめに 2001年以降急増したゴルフ場経営業者の倒産は、2002年に109件で過去最高を記録、これをピークに減少傾向にあるものの、引き続き高水準で推移していることに変わりはない。2004年も、ゴルフ場経営大手の富士カントリー(株)(愛知県)や有名ゴルフ場「レイクウッドゴルフクラブ」などを運営する湘南観光開発(株)(神奈川県)などが倒産し、話題を呼んだ。 全国の企業倒産は、2000年以降、負債総額の減少が続いているが、負債総額全体に占めるゴルフ場経営業者の負債額の割合は、2002年=16.0%、2003年=17.2%、2004年=22.2%となっており、近年の大型倒産はゴルフ場経営業者が多くを占めていることが大きな特徴である。 帝国データバンクでは、2004年(1月〜12月)のゴルフ場経営業者の倒産動向についてまとめた。 調査結果 昨年1年間のゴルフ場経営業者の倒産件数は87件となり、前年比3.3%の減少となった。 負債総額は1兆7569億3500万円となり、前年比13.2%の減少、また過去最高を記録した2002年と比較すると20.0%の減少となった。 負債総額が2兆円を割るのは3年ぶりのことである。ゴルフ場経営業者の倒産は2004年も高水準で推移しているが、倒産が急増し、超大型倒産も相次いで発生した2002年および2003年と比較すると、倒産件数は徐々にではあるが減少傾向となり、また2004年の負債1000億円を超える大型倒産は、富士カントリー(株)(負債1800億円、愛知県、12月特別清算)と大洋緑化(株)(負債1204億4100万円、東京都、2月更生法)の2件にとどまった。 また、2004年の同業界の倒産動向における最大の特徴は、大手企業の系列ゴルフ場倒産が17件と大幅に増加したことである(2002年および2003年はそれぞれ5件)。「大京」や「ミサワホーム」などが産業再生機構の支援決定を受けると同時に、ゴルフ場事業からの撤退が決まり、グループのゴルフ場経営会社が法的整理を申請するケースのほか、業績悪化が続くなか親会社からの支援が見込めなくなるケース、06年3月期から本格導入される「減損会計」を控えて処理に至ったものも見受けられた。 |
■倒産件数の推移 〜04年は87件、02年、03年に次いで過去3番目を記録〜 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
昨年1年間のゴルフ場経営業者の倒産件数は87件となり、前年比3.3%の減少となった。また、過去最高記録した2002年と比較すると20.2%の減少となった。 月ごとにみると、2月には大洋緑化鰍ネどの同社グループ会社17社が、また12月には富士カントリー鰍ネど同社グループ会社5社が法的整理を申請したことなどで件数が増加した。
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■負債額 〜前年比13.2%の減少〜 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
負債総額については1兆7569億3500万円となり、前年比13.2%の減少となった。また、過去最高を記録した2002年と比較すると20.0%の減少となった。負債総額が2兆円を割るのは3年ぶりのことである。 また、2004年の1社あたり負債総額は約201億9400万円となり、同様に1社あたりの負債額を2003年と比較すると約23億円の減少(2003年の1社あたり負債額=約224億7800万円)となった。大型倒産についても、2004年は負債1000億円を超える倒産は、富士カントリー鰍ィよび大洋緑化鰍フ2件にとどまった。 2002年にはエスティティ開発梶i負債4922億円、東京都、民事再生法)やスポーツ振興梶i負債2109億円、大阪府、更生法)のように5000億円の規模や2000億円を超える倒産が発生、また、2003年には日本ゴルフ振興梶i負債3322億円、大阪府、民事再生法)など1000億円を超える倒産が4件発生しており、件数・負債規模ともに減少傾向にあることがうかがわれる。
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■倒産態様別 〜「再建型」の倒産が85.1%に〜 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
倒産態様別にみると、最も多かったのは「民事再生法」の52件(構成比59.8%)、次いで「更生法」の22件(同25.3%)となった。「更生法」件数が昨年から大幅に増加しているのは大洋緑化鰍ネど同社グループ会社17社が更生法を申し立てたことによるものである。「民事再生法」と「更生法」を合わせると74件となり、85.1%が「再建型」の倒産となった。 また、富士カントリー鰍フほか、湘南観光開発梶i負債600億円、神奈川県、8月特別清算)や成井農林梶i負債511億円、福島県、10月特別清算)など、負債規模の大きいゴルフ場が特別清算により倒産する傾向がみられたことも昨年の同業界の倒産における一つの特徴である。 倒産態様別件数分布
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■大手企業の系列ゴルフ場産要因別分布 〜04年は17件で大幅増加〜 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大手企業の系列ゴルフ場の倒産について、ゴルフ場の倒産が増加し始めた2001年以降に推移をみると、「01年=2件」、「02年=5件」、「03年=5件」にとどまっていたが、「04年=17件」と大幅に増加する結果となった。 倒産した企業をみると、株注ゴルフクラブ(負債187億円、大阪府、1月民事再生法、系列=三井物産)、潟zロンゴルフ倶楽部(負債308億円、静岡県、2月民事再生法、同=オリエントコーポレーション)、棚倉開発梶i負債62億円、福島県、2月民事再生法、同=トピー工業)、空港空港エンタープライズ梶i負債77億円、千葉県、12月民事再生法、同=三井化学)など、大手優良企業も系列ゴルフ場の整理を行っていることがうかがわれた。 また、大京、ミサワホームなど産業再生機構の支援決定を受けたことを機に、傘下のゴルフ場を法的整理によって処理するケーるが見られた。 大京関連では9月に民事再生法を申請した鳩山観光梶i負債143億4400万円、埼玉県)および鞄件ッゴルフ倶楽部(負債100億500万円、千葉県)、ミサワホーム関連では12月に民事再生法を申請した潟Gム・エル・シー(負債104億6400万円、東京都)ティー・ジー・アール梶i負債177億2600万円、東京都)、中条町リゾート梶i負債69億300万円、新潟県)が挙げられる。 増加した背景には、業績悪化が続くなかにあって親会社からの支援が見込めなくなるケースや06年3月期から本格導入される「減損会計」を控えて処理に至っているケースが見受けられた。
▽2004年の大型倒産 上位10社(負債額の単位は億円)
▽2003年の大型倒産 上位10社(15年の破綻状況と特徴)
▽2002年の大型倒産 上位10社
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